子そだてクリニック Q&A
題 名 | : 回答:保育園と幼稚園のちがい |
投稿者 | : 子育てクリニック事務局 |
日 付 | : 1998年 06月15日(月) 13:29:47 |
原則的には小学校であいうえおから教えてくれます。とは言えども 実際、授業にスムーズについていくためには、平仮名片仮名の読み 書きが大体できていることが望ましいです。完全にではなく、ところ どころ鏡字などがまざっている状態でOKです。しかし、まだ、入学 まで2年もあるのですから、あわててドリルや練習帳を用意する必要 はありません。多くの場合、絵本の読み聞かせなどをしているうちに 自然と文字への興味が芽生え、自分で読み出すようになります。親御 さんが一緒に絵本を読んだり、または、手紙などを書く姿を見せて上 げてください。子どもは大人のまねをしたがりますから、まねをしたり しているうちに自然と身についてきます。親御さんが本も読まない、字 も書かないで、子どもさんにだけ教え込もうとしても無理です。まず、 お手本を示してあげてください。 数についてもやはり普段の生活の中で数に親しむようにこころがけて ください。お風呂の中で50なり100なり数えてみたり、おやつを お母さんと半分こするときに1人分がいくつになるかなどと数えてみ たりしてください。実生活で数とはどういうものなのか、を経験的に 知ることがその後の数的能力の発達に何より役に立ちます。たし算・ ひき算のテクニックなどは小学校に入ってからで十分身につきます。 運動は園庭で普通に元気に走り回って遊べればそれで大丈夫です。 そして一番大切なのは、集中して人の話を聞く習慣をしっかり身に つけることです。このことは自由保育でもきちんと指導しているはず ですが(真の自由保育というのはけして子どもをほおっておくという ことではありません。)、ご家庭でも必要に応じて、親御さんの話を 落ちついてじっくり聞くことを経験させておいてください。 とにかく、まだまだ2年もあるのですから、あせらず、じっくり準備 してください。 また、何かございましたら、どうぞ。お気軽にご相談ください。 子育てクリニック相談員 高木