親御さんの前でよい子にしている反動でよそでわがままになるという話は最近よく耳にしますね。結局、子どもはどこかでありのままの自分を受け止めてもらわなければいられないということだと思います。これはもちろん子どものわがままを何でも通すということではありません。大切なしつけの時期でもあるますから、善悪に関してはご家庭でもしっかり教えてあげてほしいと思います。ただ、お子さんに「よい子だから好き」なのではなく、「よい子でも、間違って悪いことをしてしまっても○○ちゃんだから好きなんだよ」ということをちゃんと感じさせてあげてほしいと思います。その安心感がないと子どもたちは親御さんの愛を得るために親御さんの前では必死でよい子として振る舞い、その無理が他の場面で出てくるということも起こりうるわけです。 　また、家庭教師の回数の多さが気にかかります。ことに韓国では日本以上に教育熱が高まっているようですので、一概には申し上げられませんが、一緒に遊ぶだけのベビーシッターのような存在でしたら、ともかく、語学の勉強としては平日毎日というのは４歳のお子さんにはちょっと大変ではないかと心配です。ただでさえ、バイリンガル・トリリンガルというのはお子さんの認知・情緒の発達面に負荷がかかることがあるやもという危惧もございますので、十分ご注意ください。 　また「本を選ばせて」というお話がございましたが、これはお子さんが自らすすんで本を読んでほしいと持っていらっしゃるのでしょうか？それとも親御さんがそうするように促していらっしゃるのでしょうか？親子で一緒に本を読むことはすばらしいことです。お子さん自身がそれを自らのぞまれている場合は結構ですが、そうでなく、親御さんのご意向に従っているだけという場合は、一緒にいらっしゃれる時間も短いようですし、親子の会話やもしくは、广拿さんご自身のお言葉での物語りなどを試みられてははいかがかと思います。 　ご家族で一緒に過ごせるときはお子さんと遊ばれるというのはよいお心がけと思います。しつけるときはしつけると同時に親御さんの前で子どもらしくのびのび遊ぶ時間も大切になさってください。 何かございましたらまたお気軽に御相談下さい。 　　　　　　　 子育てクリニック相談員　高木