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 日本赤ちゃん学会未来を育む赤ちゃん研究
日本赤ちゃん学会とは?学術集会国際シンポジウム公開シンポジウム学会誌

 第13回学術集会 シンポジウム
 「赤ちゃんの中の社会」

 2013年5月26日(日)15:00-17:00
 大会長:橋彌和秀(九州大学大学院 人間環境学研究院)

 国際会議場

 構成(論)的発達科学の新展開

長井志江(大阪大学大学院工学研究科)
高橋英之(玉川大学脳科学研究所)
浅田稔(大阪大学大学院工学研究科)
國吉康夫(東京大学情報理工学系研究科)

 人の心はいかにして発達するのか?これは、赤ちゃん学における最も大きなミステリーである。自己の認識、身体の制御、社会的信号の理解、そしてそれへの応答。これらの能力がいかにして獲得されるのか、真にその原理を理解するためには、既存の研究分野の枠を超えて領域横断的なアプローチが必要である。
本シンポジウムでは、これらの課題に取り組むために2012 年に発足した、2 つの学際融合研究プロジェクトを紹介する。「構成(論)的発達科学」と名付けられたこれらのプロジェクトは、ロボティクスからの構成(論)的アプローチを主軸に、発達心理学、認知科学、神経科学、医学、当事者研究らの解析的アプローチを統合することで、恊働して人の心の発達原理を探る。第一のプロジェクト新学術領域研究「構成論的発達科学 ?胎児からの発達原理の解明に基づく発達障害のシステム的理解?」(代表:東京大学國吉康夫)(1) では、発達の起源を胎児期まで遡り、個体での運動発達から他者との社会的な相互作用能力の獲得に至る過程を、行動の観察とモデル化を通して理解することを目的とする。特に、自閉症などの発達障害を抱えた当事者研究者と協力し、社会的能力の障害が感覚運動情報の統合の難しさに起因するという「情報のまとめあげ困難説」を、内部観測視点から解析的・構成的に検証する。第二のプロジェクトは、特別推進研究「神経ダイナミクスから社会的相互作用へ至る過程の理解と構築による構成的発達科学」(代表:大阪大学浅田稔)(2)である。本プロジェクトでは、ニューロンレベルのミクロな活動が、いかにして人の社会的相互作用などのマクロな活動に反映されるのかを探る。特に、認知機能の基盤である自他認知能力に焦点をあて、身体と環境、そして養育者との相互作用から、いかにして自己を発見し、同時に他者との社会的関係性を築いていくのかを、脳のイメージング研究とそれを工学的に再現するモデル化研究を通して解明する。
本シンポジウムでは、両プロジェクトからそれぞれ2 名の講演者が登壇し、構成(論)的発達科学が目指すものと赤ちゃん学に対する貢献を議論する。各プロジェクトの独自のアプローチとして、新学術領域研究からは当事者研究と、特別推進研究からは神経科学研究に注目した、今後の展望を紹介する。そして指定討論者として、子どもの社会的認知能力の発達を研究する Katherine Kinzler 教授をお招きし、赤ちゃん学から本プロジェクトに期待するものを討論していただく。

(1) 新学術領域研究「構成論的発達科学 ?胎児からの発達原理の解明に基づく発達障害のシステム的理解?」
(2) 特別推進研究「神経ダイナミクスから社会的相互作用へ至る過程の理解と構築による構成的発達科学」

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