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こどもサイエンストーク
HOME進化編遺伝編宇宙編参考資料研究チームより

こどもサイエンストークは、子どもたちの自然現象に対する素朴な考え方と、自然科学者の世界観とにどのようなズレがあり、それが子どもたちの不思議感覚にどうつながっているのかを検証していく試み。理科実験とは異なり、科学的な発想を実物やモデルや映像を使ったトークで伝えるレクチャーを実際に子どもを集めて行います。

進化編 遺伝編 宇宙編


TOPICS

・進化編:リフレクション、サイエンス トーカーよりを掲載しました。(2004/7/16)
・進化編:参加者から、スタッフよりを掲載しました。(2004/6/18)
・進化編:レクチャーの記録を掲載しました。(2004/6/4)
・リニューアルオープンしました。(2004/4/16)




From Organizer

「わからなくすること」

 「自分とは関係ない」という意味の「わからない」ではなく、考えてみたけれどもつじつまが合わない、自分の考えでは説明できないという「わからない」感じを持ってもらう。大前提には面白いという感覚がなければならないが、そのうえで、わからなさが自然に対する不思議さの感覚につながり、科学的な探求活動に結びついていくことを期待する。
 科学は自然現象の理論づけにその特色があると考える。どのような考え方に立つか、どのような枠組みで物事をみるかによって、同じ現象が異なる意味を持たされることになる。「科学革命」期の理論間の相克がよい例であり、近年で言えば、科学の発展が連続的か不連続かに関する科学哲学の議論が参考となろう。子どもたちの中でも素朴な自然の理解から、科学的な理解への移行の過程で同様のことが起こっていると考えられる。
 サイエンストークの焦点としては、子どもたちの素朴な理解を引き出すことである。それが体系だっていればいるほど、「変則」的な事実が突きつけやすくなり、異なる理論体系(自然科学の理論)の中で説明し直す動機づけが強くなることが期待される。

(2003年7月17日 宮下孝広・白百合女子大学教授)




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