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−対 談−
シナプスの微量物質が心と体のバランスを支配する
小林 登(CRN所長)
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持田澄子(東京医科大学教授)

人間の心や体が秩序をもって維持されているのは、精緻なコンピュータのようにさまざまな情報を伝達する、脳を中心とする神経のネットワークがあるからです。しかし、私たちの体の中を流れる電気信号は、コンピュータとは違って、化学物質によってゆるやかに調整されながら生命のリズムを形づくります。今回のゲストはその神経伝達の仕組みを探求する科学者の持田澄子さんです。

話者プロフィール
 小林 登(CRN所長)
 持田澄子(東京医科大学教授)

対談内容
 1. 人間理解に重要な神経伝達の仕組み
 2. サイレントになる不活性のシナプス
 3. 興奮と抑制のバランス自然界の心地よい刺激
 4. 地球上のすべての生き物に共通する神経伝達物

小林 登
小児科医。CRN所長。甲南女子大学国際子ども学研究センター所長。東京大学名誉教授。国立小児病院名誉院長。1927年東京生まれ。1954年東京大学医学部医学科卒業。医学博士。著書に『ヒューマン・サイエンス』(中山書店)、『こどもは未来である』(メディサイエンス社)、『子ども学』(日本評論社)、『育つ育てるふれあいの子育て』(風濤社)など。

持田澄子
東京医科大学教授。1952年長野県生まれ。1975年北里大学薬学部卒業。1982〜84年カリフォルニア大学サンフランシスコ校博士研究員。1988年〜90年フランス国立科学研究機構分子生物学研究所特別研究員。1999年シナプスから神経伝達物質が放出される過程で細胞内の複数のタンパク質がセンサーやスイッチの働きを担うことを解明。優れた女性科学者に贈られる第19回「猿橋賞」を受賞する。趣味は30年余り続けているチェロ演奏。


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