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ゲストコメンテーター
エディス写真 エディス・アッカーマン
マサチューセッツ工科大学(MIT)客員教授(建築学部)/Ph.D.

テクノロジーをなかだちとした共同学習、コンストラクティブ・プレイ、クリエイティブなワークやデザインに関心を持つ。特に、仮想的空間と物理的空間とが人々の成長とお互いの関係性をどのようにサポートしていくのか、また現実の世界や仮想の世界と接するにつれて人間が自己のアイデンティティやコミュニティの感覚をどのようにして発達させていくのかが研究の中心となっている。こうした研究の実現のために、学習・教育分野の科学技術者、学生、教育者、研究者たちと公私にわたる付き合いがある。

三菱電機研究所(MERL)でシニア・リサーチ・サイエンティストを3年間務め、現在はマサチューセッツ工科大学(MIT)の建築学部でデザイン研究を教えるほか、さまざまな研究・教育機関の顧問も兼任している。かつてはMITのメディア研究所、フランスのエクス・マルセイユ大学とスイスのジュネーブ大学の心理学科でも教鞭を取ったことがある。ジュネーブ大学では、国際発達認識論センター(the Centre International d'Epistemologie Genetique)でジャン・ピアジェと、心理・教育学科でバーベル・インヘルダーと共同研究を行なった。

これまでの主な研究対象は、「世界を築く者としての子ども」、「道具を作る者としての子ども」、「記録する者としての子ども」、「劇作家としての子ども」など。最新の研究は、「人の心を読む者(心理学者・コミュニケーター)としての子ども」である。

ジョギ写真 ジョギ・パンガール
デザインコンサルタント

1977年、インドのアーメダバードにある国立デザインインスティテュート(the National Institute of Design: NID)でプロダクト・デザインを修める。

ニューデリーでライフツール社(Lifetools)を共同で興し、デザイン面での手助けを必要とする地方や都市のコミュニティに対し、プロダクト・デザインやコミュニケーション・デザインを提供するサービスを行なってきた。これまでの主なプロジェクトには、地方の職人や障害児とのプロダクト・デザイン・ワークや、地方や都市のコミュニティ、特に健康とHIV/AIDSの分野では女性のコミュニティとのコミュニケーション・デザイン・ワークがある。

現在、NIDのほか、アトリエ・パリ(Les Ateliers Paris)、デリーの設計・建築スクール(the School of Planning and Architecture)でも客員講師を務めている。

文化的なアイデンティティとデザインという領域を研究対象とし、このテーマに沿って教育プログラムを実施してきた。また、これと並行して、食物とアイデンティティの問題に関しても研究プロジェクトを行なっており、相互に関連づけて研究を進めている。今日、コミュニティと情報や知識に携わる機関とは、情報テクノロジーの力を借りながら、互いに有用な関係を築かなければならないと考えている。

ミルトン写真 ミルトン・チェン
ジョージ・ルーカス教育財団(GLEF)エグゼクティブディレクター/Ph.D.

ジョージ・ルーカス教育財団(the George Lucas Educational Foundation)は、映画監督ジョージ・ルーカスが1991年に設立した非営利団体で、最近では俳優ロビン・ウィリアムスが進行役を務めるドキュメンタリー・フィルムLearn & Liveや、全米の効果的な教育プログラムを特集した300ページに及ぶガイドブックなどを発表している。

1998年にGLEFに参加する前、チェンは全米公共放送網(PBS)の系列局のひとつ、サンフランシスコのKQED教育・生涯学習センター(the KQED Center for Education & Lifelong Learning)を開局し、ディレクターを務めていた。KQEDセンターはTVの教育番組の制作のほか、学校、家庭、コミュニティを対象としたさまざまなサービスを行なっている。チェンはまた、The Smart Parent's Guide to Kids' TV(KQED・1994年発行)の著者でもあり、PBSと全米小児科学会が行なったメディア・リテラシーに関するスマート・ペアレンツ・キャンペーンでは全国スポークスマンを務めている。1996年には、公共TV放送の特別番組“The Smart Parent's Guide to TV Violence”の司会者のひとりとして、米大統領夫人ヒラリー・ロダム・クリントンをはじめとする各界の専門家をゲストに迎えた。

公共TV放送におけるチェンのキャリアは、番組の制作のみならず、PBSの最も優れた子ども番組シリーズ、「セサミストリート」(Sesame Street)、「The Electric Company」、「3-2-1 Contact」(制作はいずれもニューヨークのチルドレンズ・テレビジョン・ワークショップ[the Children's Television Workshop])のためのリサーチまでと幅広い。また、1985年から1987年にかけてはハーバード大学の教育大学院で助教授を務めた。教育メディアに関する著作や署名原稿は40以上に及んでいる。また、米教育省テクノロジー専門家会議(the U.S. Department of Education Technology Expert Panel)の共同議長や、グローバル・インフォーメーション・インフラストラクチャー(GII)賞、NHKの「日本賞」教育国際コンクールの審査員、HBO(米最大手のケーブルTV会社)、南アフリカ、台湾、ハンガリー、ドイツの教育放送のアドバイザーなども務めた。

ハーバード・カレッジで社会科の文学士号(A.B.)、スタンフォード大学でコミュニケーション・リサーチの文学修士号(M.A.)と博士号(Ph.D.)を取得した。第二次大戦後の1940年代、中国から渡ってきた移民を両親にシカゴで育つ。趣味はスポーツ(野球、ジョギング、ゴルフ、テニス)、旅行、歴史研究。

ルース ルース・コックス(・ウィッシュズ)
女優、教育者、著述業/Ph.D.

カリフォルニア州パロ・アルトにあるトランスパーソナル心理学インスティテュート(the Institute of Transpersonal Psychology)でクリエイティブな表現と心理学を教えており、オンラインによる学習コミュニティの推進役にもなっている。この研究所で1999年にPh.D.を取得した。博士論文では、インターネットで1年間、心理学のコースを取った12人の社会人学生を研究対象とした。

女優としては演劇、映画、TVの各分野で25年以上にわたるキャリアをもち、そのレパートリーはシェイクスピアからTVドラマ「ハッピーデイズ」までと幅広い。出身は北カリフォルニア。カリフォルニア芸術インスティテュート(California Institute of the Arts)で学び、1975年にファイン・アーツの学士号(B.F.A.)を取得した。趣味はヨガ、ゴルフ、作詩、読書。森林学者と教育者を両親にもったためか、自然の中で過ごすことを好み、また大人にも子どもにも物を教えることを楽しんでいる。

この秋には、インターネットによる心理学の電脳会議(Psychology Cyber Conference on the Internet)を企画しており、誰でも参加を歓迎している。


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