ジョージ・ルーカス教育財団(the George Lucas Educational Foundation)は、映画監督ジョージ・ルーカスが1991年に設立した非営利団体で、最近では俳優ロビン・ウィリアムスが進行役を務めるドキュメンタリー・フィルムLearn & Liveや、全米の効果的な教育プログラムを特集した300ページに及ぶガイドブックなどを発表している。
1998年にGLEFに参加する前、チェンは全米公共放送網(PBS)の系列局のひとつ、サンフランシスコのKQED教育・生涯学習センター(the KQED Center for Education & Lifelong Learning)を開局し、ディレクターを務めていた。KQEDセンターはTVの教育番組の制作のほか、学校、家庭、コミュニティを対象としたさまざまなサービスを行なっている。チェンはまた、The Smart Parent's Guide to Kids' TV(KQED・1994年発行)の著者でもあり、PBSと全米小児科学会が行なったメディア・リテラシーに関するスマート・ペアレンツ・キャンペーンでは全国スポークスマンを務めている。1996年には、公共TV放送の特別番組“The Smart Parent's Guide to TV Violence”の司会者のひとりとして、米大統領夫人ヒラリー・ロダム・クリントンをはじめとする各界の専門家をゲストに迎えた。
公共TV放送におけるチェンのキャリアは、番組の制作のみならず、PBSの最も優れた子ども番組シリーズ、「セサミストリート」(Sesame Street)、「The Electric Company」、「3-2-1 Contact」(制作はいずれもニューヨークのチルドレンズ・テレビジョン・ワークショップ[the Children's Television Workshop])のためのリサーチまでと幅広い。また、1985年から1987年にかけてはハーバード大学の教育大学院で助教授を務めた。教育メディアに関する著作や署名原稿は40以上に及んでいる。また、米教育省テクノロジー専門家会議(the U.S. Department of Education Technology Expert Panel)の共同議長や、グローバル・インフォーメーション・インフラストラクチャー(GII)賞、NHKの「日本賞」教育国際コンクールの審査員、HBO(米最大手のケーブルTV会社)、南アフリカ、台湾、ハンガリー、ドイツの教育放送のアドバイザーなども務めた。
ハーバード・カレッジで社会科の文学士号(A.B.)、スタンフォード大学でコミュニケーション・リサーチの文学修士号(M.A.)と博士号(Ph.D.)を取得した。第二次大戦後の1940年代、中国から渡ってきた移民を両親にシカゴで育つ。趣味はスポーツ(野球、ジョギング、ゴルフ、テニス)、旅行、歴史研究。