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高校生は学力階層によって学習時間が大きく異なる
学習時間と学力階層の関係について見たところ、小学生と高校生では両者に強い相関がある。とりわけ、高校生は、上位と下位の差が顕著である。ただし、中学生では弱い相関しか見られなかった。

Q あなたはふだん(月〜金曜日)、家に帰ってから何時間くらい勉強しますか。学習塾や予備校、家庭教師について勉強する時間も含めてください。




平日の家庭学習時間(小学生・中学生)
平日の家庭学習時間(塾などを含む)について聞いたところ、小学生は学力上位層ほど学習時間が長い傾向にあることがわかった。ところが、中学生ではそのような相関はあまり見られない。学力階層を問わず6割前後が1時間以上学習していて、上位であってもあまり勉強していない生徒や下位でも長い時間学習している生徒がいる。






平日の家庭学習時間(高校生)
高校生は、学力階層により学習時間が大きく異なる。塾や予備校なども含めた学校外学習を「ほとんどしない」と答える生徒は、上位が7.7%であるのに対して、下位は47.1%と約半数に及ぶ(上図)。通っている学校の偏差値別に学習時間を見たのが下図である。これを見ると、「ほとんどしない」という回答は、「偏差値55以上」の学校に通う生徒では11.5%なのに対して、「偏差値45未満」の学校の生徒だと34.7%である。学習時間は学校偏差値にも強い関連があることがわかる。高校生の場合、同じ学力階層の生徒でも在籍している学校によって学習時間に差があり、学校の文化が生徒たちの学習行動に影響力を持っていることを表している。


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