(1) 調査の目的

 7つの都市の子どもたちが、どのような学習環境の下でどのように学習し、その将来に どんな進路を予想し、それに向けてどう自己形成しつつあるかを明らかにする。 それによって日本の子どもたちの成長の姿とその問題点がいずれにあるか、明らかに しようとする。



(2) サンプル

 東京682人・仙台1,893人・岡山482人(日本計3,057人)、 ソウル1,445人、タイペイ694人、 シアトル469人・ヒューストン482人(アメリカ計951人)の合計6,147人。 対象は小学5年生。調査時期は1987年12月から1988年7月にかけてであった。(表1、表2)

表1 調査時期
日本(東京・仙台・岡山) 1988年6月〜7月
ソウル 1988年6月
タイペイ 1987年12月
アメリカ(シアトル・ヒューストン) 1988年5月


表2 サンプルの属性(小学校5年生)
東 京 仙 台 岡 山 日本計 ソウル タイペイ シアトル ヒュー
ストン
アメリカ
サンプル数

  ┌男子
性別│
  └女子
682人

51.5%

48.5%
1,893人

50.6%

49.4%
482人

50.0%

50.0%
3,057人

50.7%

49.3%
1,445人

55.9%

44.1%
694人

49.9%

50.1%
469人

49.8%

50.2%
482人

50.7%

49.3%
951人

50.3%

49.7%
家族人数 4.6人 4.6人 4.6人 4.6人 4.8人 5.3人 5.1人 5.1人 5.1人
子どもの数 2.3人 2.4人 2.3人 2.4人 1.9人 3.0人 3.0人 3.1人 3.1人
祖父母との
同 居 率
24.1% 23.9% 28.1% 24.7% 23.1% 29.6% 6.2% 8.8% 7.5%
通学時間 26分 26分 (48分)* 26分 19分 23分 15分 13分 14分
徒歩通学率

(自動車)

(バス)
99.2%



99.5%



98.0%



99.2%



88.4%



66.9%



61.1%

13.8%

25.1%
30.5%

14.6%

54.9%
37.5%

22.3%

40.2%
*岡山は都合で一部に交通事情の悪い地域が含まれたので日本計に含めなかった。



(3) 生活リズム

 一番起床が早いのはヒューストンの子で6時頃、一番遅いのがソウルの子で7時。 他は6時半過ぎに起きる場合が多い。 一番の夜ふかし型はソウルの10時半、早いのはアメリカの2つの都市で9時半くらい。 他はほぼ10時近くまで起きている。 どこの都市の子もそろって夜ふかし型になっているようだ。
 また起床から登校までは、(シアトルの1時間半というゆったりペースは例外として) どこの子どもたちも40分から1時間、あわただしい朝のようである。(表3)

表3 子どもたちの生活リズム
東 京 仙 台 岡 山 日本計 ソウル* タイペイ シアトル ヒュー
ストン
アメリカ
起 床 6:54 6:40 6:40 6:42 7:00 6:25 6:53 6:01 6:27
朝 食 7:20 7:11 7:05 7:11 7:29 6:46 7:44 6:33 7:09
登 校 7:58 7:43 7:39 7:46 8:00 7:03 8:25 6:45 7:35
夕 食 7:01 6:43 7:05 6:57 7:24 6:36 6:21 6:49 6:36
就 寝 9:58 9:48 9:59 9:52 10:16 9:48 9:29 9:30 9:30
*5月よりサマータイムの実施



(4) 朝食を食べなかった子

 「昨日」に限定してみると、朝食抜きの子が多かったのはヒューストンで21.7%もいた。 シアトルが12.6%で、アメリカの平均は17.2%。アジアではソウルが5.1%で少し多いが、 他は1%台。日本は1.3%で、言われているより母親がきちんと子どもに朝食を 食べさせている。また朝も学校の給食室で食べている子がシアトルに5.9%、 ヒューストンでは15.7%もおり、アメリカの家庭の問題点が浮き彫りにされた感もある。 またタイペイは朝から屋台や軽食堂で食事した子が9.0%もいたが、 これは文化的なものだろう。(表4)

表4 朝食の場所  (%)
東 京 仙 台 岡 山 日本計 ソウル タイペイ シアトル ヒュー
ストン
アメリカ
自分の家で食べた 97.5 97.6 97.3 97.5 93.9 84.6 78.5 58.2 68.2
外の店で食べた 0.3 0.4 0.4 0.1 0.3 9.0 1.7 2.1 1.9
学校へ行く途中
歩きながら食べた
0.0 0.1 0.0 0.4 0.7 4.7 1.3 2.3 1.8
学校で食べた 5.9 15.7 10.9
食べなかった 1.2 1.3 1.7 1.3 5.1 1.7 12.6 21.7 17.2
その他 1.0 0.6 0.6 0.7




(5) 孤食

 朝1人で食事した子は、日本では15.7%だが、シアトルでは60.2%、ヒューストンでは 51.6%。逆に父親だけ不在で朝食をとった家庭は、日本が一番多くて24.7%(表6)。 また夕食を1人で食べた子は日本は3.2%だが、シアトルでは12.0%、ヒューストン 12.8%。ここでもアメリカの家庭の問題点を感じる。(表7)

表6 誰と朝食を食べたか  (%)
東 京 仙 台 岡 山 日本計 ソウル タイペイ シアトル ヒュー
ストン
アメリカ
自分1人で 15.5 15.8 15.8 15.7 15.0 18.2 60.2 51.6 56.0
家族全員が一緒 32.9 32.4 28.9 32.0 51.3 38.7 10.8 11.2 11.0
父親だけ不在 25.9 25.2 20.9 24.7 19.0 19.5 10.1 6.4 8.3
その他 25.7 26.6 34.4 27.6 14.7 23.6 18.9 30.8 24.7


表7 誰と夕食を食べたか  (%)
東 京 仙 台 岡 山 日本計 ソウル タイペイ シアトル ヒュー
ストン
アメリカ
自分1人で 5.5 2.4 3.2 3.2 5.0 1.7 12.0 12.8 12.4
家族全員が一緒 41.6 40.8 41.3 41.0 55.2 73.5 61.4 65.9 63.7
父親だけ不在 34.4 41.7 34.7 39.1 29.4 16.6 13.5 11.5 12.5
その他 18.5 15.1 20.8 16.7 10.4 8.2 13.1 9.8 11.4




(6) 誰と寝るか

 1人で寝る子は、日本26.4%。アメリカは68.6%、タイペイがこれに次ぐ36.2%。親と 一番よく寝ているのはソウルで31.9%、日本は26.5%。(表8)

表8 就寝の状況(誰と同室で寝るか)  (%)
東 京 仙 台 岡 山 日本計 ソウル タイペイ シアトル ヒュー
ストン
アメリカ
1人で 23.6 26.7 28.8 26.4 22.9 36.2 69.0 68.3 68.6
兄弟と 42.8 40.0 37.0 40.1 41.7 47.7 27.3 27.7 27.5
親などと 24.8 27.1 26.5 26.5 31.9 11.3 0.9 1.5 1.2
その他 8.8 6.2 7.7 7.0 3.5 4.8 2.8 2.5 2.7




(7) 放課後の友人との接触

 あるウィークデーをとると、放課後友人と遊んだ子は、アメリカの67.9%、 ソウル55.1%。少し天気の悪かった日本は46.9%、タイペイ18.8%。遊んだ友人の数は アメリカが4.1人、日本は3.6人、タイペイ3.1人、ソウル2.3人。(表11)

表11 遊びについて  (%)
東 京 仙 台 岡 山 日本計 ソウル タイペイ シアトル ヒュー
ストン
アメリカ
昨日、放課後に
友だちと遊んだ
子ども
50.8 46.5 43.1 46.9 55.1 18.8 70.8 65.2 67.9
遊んだ友人数* 3.6人 3.7人 3.1人 3.6人 2.3人 3.1人 3.4人 4.8人 4.1人
*友だちと遊んだ子についてだけの平均



(8) テレビ視聴

 テレビを一番多く持っている家庭はアメリカで3台、日本2.4台、タイペイ1.8台、ソウル 1.5台。視聴時間の最も長いのがアメリカの3時間19分。日本は2時間26分。ソウル、 タイペイはおよそ1時間40分。(表13)

表13 テレビ視聴
東 京 仙 台 岡 山 日本計 ソウル タイペイ シアトル ヒュー
ストン
アメリカ
テレビ所有台数 2.3台 2.3台 2.3台 2.4台 1.5台 1.8台 2.8台 3.2台 3.0台
昨日のテレビ視聴
時間
2時間
22分
2時間
33分
2時間
30分
2時間
26分
1時間
41分
1時間
44分
3時間
14分
3時間
20分
3時間
19分
テレビを毎日見る
+ほとんど毎日見る
83.9% 88.6% 95.4% 87.1% 74.5% 65.4% 84.3% 89.0% 86.6%
(テレビを毎日見る) (56.5%) (61.8%) (56.5%) (59.8%) (33.1%) (26.3%) (76.1%) (82.7%) (79.4%)




(9) 手伝い

 一番よく手伝うのはアメリカの子で、一番手伝わないのが日本の子(表14)。 また性別に関わりなく手伝うのがアメリカで、女の子がよけいに手伝わされている のが日本。(表15)

表14 母親の手伝い  (%)
   (「毎日+わりとする見る」割合)
 東京・仙台・岡山    ソ ウ ル    タ イ ペ イ  シアトル・ヒューストン
(毎日) (毎日) (毎日) (毎日)
夕食の買い物 22.4 (3.2) 37.3 (10.2) 36.7 (8.9) 35.0 (6.1)
夕食手伝い 26.3 (6.9) 22.8 (6.6) 25.4 (7.6) 29.9 (14.4)
皿洗い 21.1 (5.2) 29.4 (7.5) 25.4 (5.8) 45.8 (23.3)
洗 濯 9.0 (1.3) 16.1 (3.2) 8.0 (2.1) 22.3 (7.8)
自室以外の掃除 25.1 (3.7) 61.7 (30.3) 40.0 (11.0) 48.6 (23.5)
芝刈り 32.0 (6.6)
子 守 35.5 (20.2)
整 頓 25.8 (10.5)
太字は最大値  斜字は最小値

表15 手伝いの性差指数*
   (毎日する・わりとするの%を使用して)
東京・仙台・岡山   ソ ウ ル    タ イ ペ イ  シアトル・
 ヒューストン 
男 子 女 子 指 数 男 子 女 子 指 数 男 子 女 子 指 数 男 子 女 子 指 数
夕食の買い物 18.8 26.0 72 34.5 40.9 84 34.0 39.3 87 32.1 37.7 85
夕食の手伝い 13.5 39.2 34 14.5 33.1 44 22.7 28.1 81 28.2 31.8 89
皿洗い 11.4 30.9 37 18.0 43.4 41 16.8 33.9 50 40.3 51.6 78
洗 濯 5.8 12.4 47 11.6 21.9 53 4.6 11.3 41 19.6 25.0 78
自室以外の掃除 22.7 27.7 82 58.7 65.7 89 39.3 40.7 97 45.4 51.6 88
*指数=男子/女子×100
太字は最大値  斜字は最小値




(10) 家庭での勉強時間

 一番よく勉強するのがソウルの子で2時間54分。日本の子は1時間33分、 アメリカの子は一番少なくて1時間15分(表16)。 また勉強机(個人用)を一番多く持っているのが日本で92.7%。少ないのはアメリカ の子で57.9%。(表19、図1)

表16 家庭学習の長さ
東 京・仙 台・岡 山  1時間33分 
  ソ ウ ル    2時間54分 
 タ イ ペ イ   1時間51分 
シアトル・ヒューストン  1時間15分 


表19 勉強机を持っているか  (%)
東京・仙台・岡山   ソ ウ ル    タ イ ペ イ  シアトル・
 ヒューストン 
自分の机がある 92.7 72.4 84.6 57.9
兄弟と一緒に使う机がある 4.7 20.5 12.3 8.9
勉強のための机はない 2.6 7.1 3.1 33.2


図1 自分の机を持っている割合  (%)





(11) 好きな教科

 どこの都市の子も一番好きなのは「体育」、次いで「音楽」。(表21、表22)

表21 好きな教科  (%)
とても好き わりと好き あまり
好きではない
とても嫌い







国 語 14.8 42.4 34.0 8.8
算 数 20.0 33.2 29.2 17.6
理 科 (3)30.9 44.9 19.8 4.4
社 会 19.1 33.6 34.8 12.5
体 育 (1)61.9 23.8 9.8 4.5
音 楽 (2)34.1 30.1 22.2 13.6
 

 

 

 
国 語 31.2 54.8 11.9 2.1
算 数 33.6 34.2 19.9 12.3
理 科 (3)41.8 39.7 15.5 3.0
社 会 21.2 36.7 27.9 14.2
体 育 (1)68.9 19.1 7.6 4.4
音 楽 (2)47.9 25.6 14.5 12.0
 

 

 

 

 
国 語 (2)37.9 40.8 17.3 4.0
算 数 21.5 30.1 35.2 13.2
理 科 17.4 37.8 36.5 8.3
社 会 19.1 35.8 34.2 10.9
体 育 (1)68.4 22.7 6.8 2.1
音 楽 (3)37.4 27.9 22.4 12.3










読 み 20.4 36.5 21.9 21.2
書 き 15.9 36.6 23.3 24.2
算 数 (2)43.6 26.0 12.6 17.8
理 科 36.3 28.3 14.2 21.2
社 会 21.6 27.9 21.0 29.5
体 育 (1)64.4 21.3 6.3 8.0
音 楽 (3)38.0 28.8 11.0 22.2
注1)アメリカでは国語の代わりにReading(読み)、English(書き)とした
注2)○は好きな教科の順位


表22 好きな教科  (%)
 体育   音楽   理科   算数   社会   国語 
東 京・仙 台・岡 山 (1)61.9 (2)34.1 (3)30.9 20.0 19.1 14.8
ソ  ウ  ル (1)68.9 (2)47.9 (3)41.8 33.6 21.2 31.2
タ イ ペ イ (1)68.4 (3)37.4 17.4 21.5 19.1 (2)37.9
シアトル・ヒューストン (1)64.4 (3)38.0 36.3 (2)43.6 21.6 20.4
○は好きな教科の順位

 とても   わりと   あまり   とても
 好き    好き   好きではない  嫌い
  (1)─────2─────3─────4
 └─┘
 (%)




(12) 成績の自己評価

 自分の成績を「とても・かなり」よいとする子は、アメリカが他を引き離して多く、実に 74.6%、ソウル32.7%、タイペイ21.8%、日本はわずか16.1%であり、日本の子どもたちの 自信の喪失ぶりが気になるところである(表23、図2)。しかも日本は、男子に比べ 女子の自己評価が著しく低い。(表24)

表23 学業成績  (%)
とても
よい
かなり
よい
ふつう やや
よくない
とても
よくない
男 子 東 京・仙 台・岡 山 4.4 13.9 57.2 17.0 7.5
ソ  ウ  ル 7.9 25.8 45.3 16.7 4.3
タ イ ペ イ 7.2 16.4 57.0 14.6 4.8
シアトル・ヒューストン 22.2 49.1 26.2 1.6 0.9
女 子 東 京・仙 台・岡 山 2.0 11.8 65.7 15.1 5.4
ソ  ウ  ル 7.8 23.7 45.3 17.5 5.7
タ イ ペ イ 4.5 15.7 67.6 8.3 3.9
シアトル・ヒューストン 28.8 49.3 20.9 0.5 0.5
全 体 東 京・仙 台・岡 山 3.2 12.9 61.3 16.1 6.5
ソ  ウ  ル 7.9 24.8 45.3 17.1 4.9
タ イ ペ イ 5.8 16.0 62.5 11.4 4.3
シアトル・ヒューストン 25.5 49.1 23.7 1.0 0.7


図2 成績の自己評価  (%)



表24 成績自己評価の性差指数*
   (とてもよい・かなりよいの%を使用して)
東 京・仙 台・岡 山  75 
  ソ ウ ル    93 
 タ イ ペ イ   86 
シアトル・ヒューストン  110 
*指数=男子/女子×100



(13) 将来の進路

 大学進学を希望する子はソウルが93.3%、タイペイ91.4%、アメリカ84.8%、日本では わずか61.8%である。(表27、図3)

表27 将来の学歴  (%)
 東京・仙台・岡山    ソ ウ ル    タ イ ペ イ  シアトル・ヒューストン
男 子 女 子 全 体 男 子 女 子 全 体 男 子 女 子 全 体 男 子 女 子 全 体
中学まで 3.0 1.5 2.3 1.9 2.4 2.1 1.8 0.9 1.3 5.0 4.4 4.7
高校まで 34.3 37.5 35.9 4.2 5.1 4.6 9.4 5.3 7.3 9.9 11.2 10.5
大学まで 62.7 61.0 61.8 93.9 92.5 93.3 88.8 93.8 91.4 85.1 84.4 84.8*
自分の国で 87.1 87.2 87.2 56.5 51.1 54.0 39.5 37.0 38.2 94.6 92.2 93.4
外国で 12.9 12.8 12.8 43.5 48.9 46.0 60.5 63.0 61.8 5.4 7.8 6.6
*短大を含む

図3 大学進学希望率  (%)





(14) 将来つきたい職業

 どの都市の子も共通になりたがっているのは、男子ではプロスポーツ選手、大会社の社長 、女子は小学校の先生とデザイナー(表28)。しかし都市によってなりたいものに違いのある 部分では、日本はタレントやマンガ家だが、他の都市では、いわゆる専門的職業(医者、 法律家など)が目指されている。なぜ日本の子はビッグな夢をもたないのだろう。(表29)

表28 つきたい仕事(4位まで)  (%)
東京・仙台・岡山   ソ ウ ル    タ イ ペ イ  シアトル・
ヒューストン

 
プロスポーツ選手
      47.1
科 学 者
      56.8
大会社の社長
      53.2
プロスポーツ選手
      39.4
大会社の社長
      30.0
プロスポーツ選手
      43.4
プロスポーツ選手
      44.5
法律家
      33.3
マンガ家
      22.0
大会社の社長
      40.7
マンガ家
      42.8
芸術家
      26.9
タレント
      18.7
国会議員
      38.9
医者
      42.5
大会社の社長
      25.1

 
小学校の先生
      49.1
小学校の先生
      52.3
小学校の先生
      61.3
美容師
      43.2
デザイナー
      26.1
芸術家
      39.9
芸術家
      47.8
デザイナー
      32.1
看護婦
      24.5
デザイナー
      36.1
タレント
      43.6
小学校の先生
      30.0
タレント
      24.1
医者
      35.9
デザイナー
      43.1
芸術家
      28.7

 
プロスポーツ選手
      29.7
科学者
      41.0
芸術家
      42.5
法律家
      34.8
小学校の先生
      29.5
医者
      34.3
大会社の社長
      41.7
芸術家
      28.1
タレント
      21.4
大会社の社長
      32.4
タレント
      36.5
プロスポーツ選手
      27.0
自分の店を経営
      20.3
プロスポーツ選手
      32.4
小学校の先生
      36.3
医者
      24.1


表29 つきたい仕事(国による差)
男 子 女 子
日 本  マンガ家・タレント   看護婦・タレント 
ソウル  科学者・国会議員  芸術家・医者
タイペイ  マンガ家・医者  芸術家・タレント
アメリカ  法律家・芸術家  美容師・芸術家




(15) 1日の楽しさ

 「体育の時間」「友人と遊んでいるとき」「寝るとき」がどの都市の子でも最も楽しい とされており、逆に楽しくないのは、朝の時間帯と勉強するときのようである。(表33)

表33 1日の楽しさ  (%)
東京・仙台・岡山  ソ ウ ル  タ イ ペ イ シアトル・
 ヒューストン 
朝、目がさめたとき
(ふとんの中で)
5.1 9.6 11.1 8.5
朝食のとき 8.0 14.6 11.3 15.8
朝、授業の始まる前 10.3 15.4 10.1 10.3
算数の時間 11.2 24.0 14.4 17.7
体育の時間 (3)50.6 (1)60.4 (1)55.4 (4)42.6
学校で給食を食べているとき (5)32.6 37.2 "22.3 (5)41.4
昼休み、友だちと遊んでいる
とき
(2)60.4 (2)58.4 (5)34.0 (3)48.4
家に帰ってから、友だちと遊
ぶとき
(1)65.5 (5)55.0 28.0 (1)52.8
家でマンガを読んでいるとき 32.5 42.6 24.2 13.6
夕食のとき 22.1 30.3 30.0 26.8
夕食後、お父さんやお母さん
と話をしているとき
24.2 (4)55.3 (4)36.3 18.6
夕食後、テレビを見ていると
(4)40.1 33.0 26.5 37.5
宿題や勉強をしているとき 3.3 9.0 10.1 7.0
夜ふとんの中に入ったとき 20.0 48.9 (3)44.5 24.1
夜眠っているとき 23.8 (3)57.0 (2)44.6 (2)50.4
○は順位

 とても   かなり   少し    ふつう   あまり   ぜんぜん
 楽しい   楽しい   楽しい        楽しくない  楽しくない
  (1)─────2─────3─────4─────5─────6
 └─┘
 (%)




(16) 食事のとき空腹か

 朝食も夕食も一番おなかを空かせてテーブルにつくのはアメリカの子で、逆に食欲のない のは日本とソウルの子である。(表34)

表34 食事のとき空腹か  (%)
東京・仙台・岡山  ソ ウ ル  タ イ ペ イ シアトル・
 ヒューストン 

 
いつも空腹 10.2 6.7 12.5 22.9
わりと空腹 33.6 22.9 16.7 36.6
あまり空腹でない 50.3 53.6 61.2 28.9
ぜんぜん空腹でない 5.9 16.8 9.6 11.6

 
いつも空腹 16.2 11.7 32.9 40.0
わりと空腹 35.0 33.9 24.0 37.9
あまり空腹でない 40.9 41.3 38.2 16.0
ぜんぜん空腹でない 7.9 13.1 4.9 6.1




(17) 学校へ行きたくない

 朝、学校へ行きたくないと思うことのある子の割合はアメリカが48.2%、日本とソウルが およそ17%、タイペイ9.2%。アメリカの子はどこの子より毎日つまらなさを感じ、 抑うつ的になっている(表36)。またどこの都市でも、抑うつ的な気分は成績の悪い子ほど そうである。(表37)

表36 灰色の気分  (%)
東京・仙台・岡山  ソ ウ ル  タ イ ペ イ シアトル・
 ヒューストン 
朝、学校へ行きたくない 17.3 17.8 9.2 48.2
友だちから嫌われている 11.0 12.8 8.6 11.3
先生がかわいがってくれない 13.4 14.7 7.2 20.3
親がかわいがってくれない 6.9 9.3 6.3  *
毎日がつまらない 9.0 12.1 17.8 26.3
私は運がわるい 22.5 16.8 20.1 16.5
*アメリカ側の要請により削除

 いつも    わりと    たまに    あまり    まったく
 そう思う   そう思う   そう思う  そう思わない そう思わない
   (1)──────(2)──────3──────4──────5
 └────────┘
     (%)


表37 灰色の気分×成績  (%)
東京・仙台・岡山   ソ ウ ル    タ イ ペ イ  シアトル・
 ヒューストン 
上 位 中 位 下 位 上 位 中 位 下 位 上 位 中 位 下 位 上 位 中 位 下 位
朝、学校へ行き
たくない
3.7 5.5 12.5 4.6 7.4 11.8 3.0 5.5 13.5 19.7 29.6 36.1
友だちから嫌わ
れている
5.0 3.0 7.0 2.3 4.5 9.0 3.5 3.4 5.6 2.6 4.2 6.3
先生がかわいがっ
てくれない
7.4 6.1 12.2 3.2 3.2 9.5 3.0 2.5 5.6 9.3 11.9 15.0
親がかわいがっ
てくれない
2.6 2.4 5.7 1.4 4.1 8.3 2.5 2.2 5.6
毎日がつまらな
4.2 3.9 6.5 3.7 6.4 7.1 9.0 9.0 18.0 13.7 13.2 19.4
私は運がわるい 10.5 10.2 16.3 4.0 6.6 12.4 10.9 12.2 23.6 8.8 6.3 8.7
平 均 5.6 5.2 10.0 3.2 5.4 9.7 5.3 5.8 12.0 10.8* 13.0* 17.1*
*5項目の平均



(18) しあわせ感

 しあわせ感は、どこでもとくに成績のよい子が強く感じている。(表39)

表39 しあわせ感と成績・進路  (%)
   (「とても・かなりしあわせ」の割合)
東京・仙台・岡山  ソ ウ ル  タ イ ペ イ シアトル・*
 ヒューストン 
成 績 上 位 66.6 84.2 90.2 69.0
中 位 60.0 76.2 87.5 64.0
下 位 47.3 66.6 73.0 61.4
進 路 大 学 62.3 77.6 81.6 64.5
高 校 50.4 63.7 69.4 58.1
中 学 40.3 62.9 44.4 63.2
*very happyのみ



(19) 自己像

 アメリカの子の自己像は非常に明るくポジティブであり、逆に一番暗くネガティブなのは 日本の子である(表40、表41)。また男子に比べ女子の自己像が著しくネガティブなのは 日本であり、アメリカには性役割が少ない。これはアメリカ社会の若さと合理性を表す のだろうか。(表42)

表40 子どもの自己像  (%)
東京・仙台・岡山  ソ ウ ル  タ イ ペ イ シアトル・
 ヒューストン 
スポーツのうまい子 15.7 25.1 20.7 37.5
友だちから人気のある子 8.2 7.1 12.9 28.0
よく勉強のできる子 4.5 8.0 6.2 34.7
正直な子 8.8 18.0 13.4 29.3
親切な子 10.8 20.0 11.9 34.0
よく働く子 14.0 24.7 12.4 36.7
勇気のある子 15.8 23.9 14.8 39.6
「とてもあてはまる」割合

表41 子どもの自己像×成績  (%)
東京・仙台・岡山  ソ ウ ル  タ イ ペ イ シアトル・
 ヒューストン 

 
 
スポーツのうまい子 21.6 31.5 31.8 50.7
友だちから人気のある子 10.7 8.3 14.3 29.7
よく勉強のできる子 5.9 9.0 7.7 33.1
正直な子 10.6 18.8 13.4 30.9
親切な子 11.8 20.1 11.7 33.3
よく働く子 15.6 25.2 12.0 38.4
勇気のある子 18.0 25.7 18.1 48.9

 
 
スポーツのうまい子 9.7 17.0 9.7 23.6
友だちから人気のある子 5.7 5.7 11.4 26.6
よく勉強のできる子 3.0 6.7 4.7 36.5
正直な子 7.0 17.0 13.5 27.7
親切な子 9.8 19.8 12.1 35.1
よく働く子 12.3 24.1 12.8 35.0
勇気のある子 13.5 21.6 11.5 30.1
「とてもあてはまる」割合

表42 自己像の性差指数*と性役割
   (とてもあてはまる%を使用して)
東京・仙台・岡山  ソ ウ ル  タ イ ペ イ シアトル・
 ヒューストン 
スポーツのうまい子 223 185 328 215
友だちから人気のある子 188 146 125 112
よく勉強のできる子 197 134 164 91
正直な子 151 111 99 112
親切な子 120 102 97 95
よく働く子 127 105 94 110
勇気のある子 133 119 157 162
 平  均  163 129 152 128
スポーツのうまい子
友だちから人気のある子 ×
よく勉強のできる子 ×
正直な子 × × ×
親切な子 × × × ×
よく働く子 × × ×
勇気のある子 ×
*指数=男子/女子×100

性役割:× 〜120
    ○ 121〜200
    ◎ 201〜




(20) 女性のあり方

 アメリカで働く母親を目指す女子は80.8%(男子64.9%)、しかし日本では女子が42.8% (男子47.7%)でしかない。(表43)

表43 女性のあり方
東京・仙台・岡山  ソ ウ ル  タ イ ペ イ シアトル・
 ヒューストン 
(女子)働く母親でありたい 42.8 48.2 33.3 80.8
(男子)働く母親を妻にしたい 47.7 49.0 15.7 64.9

    (1) 女の人だけこたえてください。

        1.結婚しても(お母さんになっても)しごとをつづけていく
        2.結婚したら(お母さんになったら)しごとをやめて主婦になる


    (2) 男の人にききます。どんな人と結婚したいですか。

        1.結婚しても(お母さんになっても)しごとをつづけていく人と
        2.結婚したら(お母さんになったら)しごとをやめてくれる人と



(21) 成長欲求

 一番おとなになりたがっているのはタイペイの子で、今のままがいいのはアメリカの 子、逆に昔に戻りたがっているのはソウルの子。過剰な勉強が、ともすればソウルの子を 後向きにしてしまうのか。(表46)

表46 成長欲求  (%)
東京・仙台・岡山  ソ ウ ル  タ イ ペ イ シアトル・
 ヒューストン 
早くおとなになりたい 32.8 34.4 50.4 21.8
子どものままがいい 34.9 22.8 12.4 71.8
もっと昔に戻りたい 32.3 42.8 37.2 6.4