| 子どもの育つすがたを表す言葉 −「成長」は形態学的な量の変化〜機能の向上は「発達」を用いる− 子どもが育つことには、親はもちろんのこと、私のような小児科医、保育園や学校の先生ばかりでなく、心理学・教育学などの関係する学問分野の研究者も関心をもっています。 その基本にある細胞生物学的な現象は、(1) 細胞に物質が付加されること、(2) 細胞数が増加すること、(3) 細胞間の物質が増加することです。 しかし、子どもが育つすがたをみると多彩であって、ひとつの言葉では表すことはできず、いろいろな用語が用いられています。したがって、専門家の間で混乱をおこすこともまれではありません。今回は、子どもの育つ姿を表現するのに用いられている言葉を私なりに整理してみたいと思います。 まず「成長」「発達」「発育」という言葉を考えてみましょう。これらの言葉は、一般にあまり区別して用いられていませんが、いろいろと調べてみると、それぞれそれなりに違うことを意味しているのです。 「成長」という言葉は、英語の |