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第2回子育て生活基本調査
小学生・中学生の保護者を対象に
【2002年実施】


はじめに

 この「子育て生活基本調査」は、保護者のしつけや教育に関する意識・実態をとらえることを目的に、2002年9月に実施いたしました。今回の調査では、全国3地域(首都圏、地方都市、郡部)の小学1年生から中学3年生の子どもをもつ保護者、約9800名にご協力いただいています。これにより、子育ての状況が学年によって、また、地域によってどのように違うのかをとらえることができます。さらに、同じ目的で1998年に実施した第1回調査と経年での変化を把握できるのも大きな特徴です。このような保護者の教育観の変化をとらえる大規模調査は、これまでほとんど実施されたことがありません(→詳細は、調査の概要を参照)。

 わたしたちは、今回の調査のねらいとして、次のことを考えました。
  • 教育課程の変化や完全学校週5日制などの教育改革にともなって、しつけや家庭教育に対する保護者の意識や行動は変化したのか。
  • 子どもの発達や学年段階の違いに応じて、教育に対する保護者の意識や子どもとのコミュニケーションはどのように変わるのか。
  • 保護者は子どもの学習にどのようにかかわっているのか。また、そのかかわりは、子どもにどのような影響を及ぼしているのか。
  • 保護者は学校の取り組みや指導に満足しているのか。また、学校に何を望み、どのようなことを重要だと考えているのか。
 このような観点から、概要分析を2003年1月刊行の『速報版』で、また、詳細分析を4月刊行の『報告書』で行っています。  今回の調査設計・分析にあたりましては、情報教育研究所・山岡テイ先生、聖心女子大学・樋田大二郎先生、聖徳大学・木村敬子先生、早稲田大学・青柳肇先生に多大なるお力添えをいただきました。
 また、実施にあたっては、33の小・中学校にご協力をいただきました。本調査を支えてくださった多くの先生方、ご回答くださった保護者の皆様に、この場を借りて厚く御礼を申し上げます。
 今回の調査結果は、子どもたちの学習環境を考えるうえで参考になるデータが詰まっています。それらが、家庭教育、学校教育の実践・研究の基礎資料としてお役に立てば幸いです。

ベネッセ未来教育センター 所長 高階 玲治



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