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Vol. 16, No. 1, January 2000
1. カルシウムの摂取に気をつけよう
2. テレビを見る習慣と子供の睡眠の関係
3. 校内暴力と関連のある要因を調査する

カルシウムの摂取に気をつけよう

 米国小児科学会(AAP、イリノイ州エルク・グローブ村)の新しい政策提言によれば、子供や思春期の青年たちは、十分なカルシウムを摂取していない。子供は、毎日の食事で、ミルク、ヨーグルト、チーズ、及び、他のカルシウムなど栄養豊かな食物を食べるべきである。AAPによれば、カルシウムは骨を作る際に重要であり、ミネラルの欠如はくる病や骨変形を引き起こす疾患につながることがある。同じくそれは、歳を経ると骨粗しょう症に通じることがある。子供は1日当たりカルシウム約800mgを消費するべきである。思春期前の青少年や成人は、1日当たりカルシウムの1,200〜1,500mgを消費するべきである。同様に、運動は、最大となる骨量を達成する際の重要な要素である。スキムミルクのような脂肪を減少させた乳製品は、少し年上の子供にとっては栄養が不足する。

出所:米国小児科学会。連絡先:(担当)Gina Steiner, AAP Offic of Pulic Relations, (住所)141 Northwest Point Road, Elk Grove Village, IL 60007. (電話) (847) 981-7872. (電子メールアドレス) www.aap.org.




テレビを見る習慣と子供の睡眠の関係

 ヘルスケアの専門家たちは子供が就寝時刻にテレビを見ることが潜在的に悪影響を及ぼすことを認識すべき、と最近の研究の著者はいう。

 加えて、その研究者が言うには、「親は、子供のテレビを見る習慣が、睡眠妨害になっていないか、健全な睡眠の習慣につながっているか、自問するべきである。特に、寝室にテレビがある場合は、比較的明白かつ重要な睡眠障害の原因となりうる。」

 研究者は、テレビを見る習慣と睡眠習慣や障害の関係を調査し始めた。495人の幼稚園から4年生までの子供の親に、2つの調査アンケートを実施した。1つのアンケートは、子供の睡眠行動について尋ね、他方は、子供と家族のテレビを見る習慣を調査した。同時に先生に対しては、日中の眠気についてアンケートを行った。

 研究において大部分のテレビを見る行動は、少なくとも1つのタイプの睡眠障害と関連していた。親の4分の1は、子供の寝室にテレビがあると報告した。

 睡眠障害と最も密接に関連していたことは、1日のテレビ視聴時間の増加であり、特にそのテレビが子供の寝室にある場合の就寝時刻に見る時間の増加であった。

出所:オーエン他「学童のテレビを見る習慣と睡眠障害」(Pediatrics, 1999; 104 (3): 27-41)著作権:Judith Owens, M.D., M.P.H., Department of Pediatrics, Division of Pediatric Ambulatory Medicine, Rhode Island Hospital, 593 Eddy St., Providence, Rhode Island 02903. 電子メールアドレス: owensleep@aol.com.




校内暴力と関連のある要因を調査する

 校内暴力の原因に関する大規模な調査が示すのは、10代の子供の攻撃的な反社会的行動は、家族関係、学校環境、先天的異常など様々な要因によって引き起こされるということである。

 研究者は、 国立小児保健及び人間発達研究所が2万人の思春期の青年を調査した際のデータを分析している。学生の多くが家族の暖かさを報告した学校では、攻撃性が比較的低い一方、人種上、民族上多様である学校では、高い攻撃性が認められた。

 更に、調査対象は、約3,000の兄弟ペアー(双子、生物学的に繋がっている兄弟、半分繋がっている兄弟、及び生物学的には無関係の兄弟)を含んでいた。対象になった子供たちのうち約3分の1において、遺伝と攻撃性の間で相関が発見された。しかし、攻撃的傾向の残りの70%は、環境要因が原因であることが発見された。

 「社会環境が比較的良好なとき、青年が攻撃的であった場合、先天的影響の可能性がある」と、研究者は結論づける。「一方、劣悪な環境では、先天的な傾向が見られなくても、攻撃的行為に及ぶことがある。このように、攻撃性に関係した環境上の影響を見極めることは、思春期青年の攻撃性防止のために有益であろう。」

出所:ロウ他「青年の攻撃性に対する学校環境及び先天的影響」(Psychological Science, 1999. 10:277-280)著作権:David C. Rowe, Ph.D., Division of Family Studies, Campus Box 210033, University of Arizona, Tucson, AZ 85721. 電子メールアドレス: dcr09@ag.arizona.edu.




The Brown University Child and Adolescent Behavior Letter, January 2000
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Source: The Brown University Child and Adolescent Behavior Letter
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