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●参加者アンケートから●

9割以上の満足をいただきました

 シンポジウム当日は、約200名のご参加をいただきました。また、終了後いただいたアンケートは98件にものぼり、ご参加者のご関心の高さを実感しています。改めてお礼申し上げます。集計結果は、以下のとおりです。 有効回答件数98件。「大変参考になった・参考になった」の割合は、全体を通して91.8%。基調報告83.7%。パネルディスカッション90.8%。

寄せられた声から

 いくつか目立ったご意見・ご感想をご紹介したいと思います。

・教育だけでなく、時代の流れを的確に捉えておられるパネリストの方々のお話に、目の覚める思いがしました。また全体的に子どもを攻撃する、もしくは問題視する内容に終始せずに、共感する部分や認める部分についてもお話があったことに好感をもちました。[21才 大学生]

・中高生の新しい形でのコミュニケーションについて理解が深まった。また竹村氏の指摘で、ネットワーク時代の「余白」を残すコミュニケーションの存在について理解できた。[42才 研究者]

・プリクラを流行させる土壌の中に、インターネットを支える思想と共通するものがあることに気づけたのがよかった。[39才 男性]

・デジタルなメディアが生む、緊密な関係/排除にまで話が進んだ点がおもしろく、もう少し時間があれば深めて話し合ってほしいと思いました。ネットに入れない、ネットから外れてしまった、はずれないようにしなくてはいけない、というような強迫観念を緩和することで、こうした関係のよさが評価できるようになるような気がしました。イマジナリーな世界と自分(存在)との関係についても、もっと聞きたかったです。[大学教員]

・竹村さんのお話は、実に理論的で納得のいく話でした。世の中の40−50代つまり経済成長の中心だった人たちはややもすると自分たちの正当化のために、「今時の若い者は」といいがちです。しかし多様化は竹村さんの話しにあったように180度変わっているわけです。それこそスペシャリティが必要とされています。そのことを理解し、教育に反映できたら「今時の若い者」がすばらしい世の中を作ってくれると思います。[23才 大学生]

・大きなテーマで、基調報告やパネルディスカッションをうかがっている時にとまどったりしましたが、とても面白かったと思います。デジタルな世界とその他の世界とが絡み合ってお話が進んでいたので、理解しやすかったです。デジタルで作った友達が本当の友達になりうるのかというところについて、もう少しお話をうかがいたかったと感じました。[25才 大学院生]

・新しい人間関係づくりの手法というか、メディアと人間のあり方を考える参考になった。self-esteemを自尊心とよんでいるが、アメリカではむしろ自尊と共生という意味が強い。ポケベルと友情をこうした関係でとらえてみる一つのヒントとなった。[71才 研究者]

・基調報告の中に「男の子はどうなっているか」という実態も組み込んでほしかった。私立と公立の違いは大きいのでは? プリクラ製造者側の意図や現状に対する意見を知りたかった。[33才 ノンフィクション・ライター]

・一個人としてもちうるものの限界と、他者との関わりの中でしか生まれないもの、身につかないものの話は実感として理解できた。ただ現実は、学校において、個に向かわせる傾向が強いと思う。知育的な意味での教育と社会化という側面を学校のどのように両立させていくかにあると思った。欠けているからこそ、他者とのコミュニケーションがとれるという視点が、学校においての重要な視点になるのではないだろうか。[22才 大学生]

・インターネットの将来性がかなり高いであろうことがわかった。日本の画一的な教育方針についての議論があったが、私自身も将来は「個」をのばすような教育が日本に必要になっていくと思う。一人の親として子供の行動・考え方について、見つめなおしたい。[40才 会社員]

・中高生のデジタル・メディアの背後にある人間の根元的欲求を考えるいろいろな材料を与えてもらったように思います。[44才 編集者]

・世間では何かと批判にさらされているデジタル文化も、見方をかえれば有益に、そしてこれからの時代を左右する重要なツールであると実感しました。特にみんなで100点をとる教育の必要性の話にはおもわず感動しました。[22才 大学生]

(シンポジウム事務局作成)


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