平成9年3月8日発表 |
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発表 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 石井研究室 河村智洋 チャイルド・リサーチ・ネット |
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プリクラ・ポケベルはコミュニケーション 「プリクラ交換し合ってるのって面白い?」 「あれは、コミュニケーション!!」(女子高生へのインタービューより) |
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女子高生を中心に,プリクラが盛んに行われ ています。’95年末発売された「プリント倶 楽部」はこの一年間で全国に約1万台以上が設 置されました。1日に100万枚撮られるとい うこの新しいメディアを子ども達はどのように 活用しているのでしょうか? |
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プリクラは,顔写真を証明写真のようにその 場で撮り,16枚のシールになって出てくると いうものです。顔の周りにフレームと呼ばれる 模様が選べたり,機種によっては隠しフレーム などの裏わざもあります。人気キャラクターな どのフレームを搭載した機種では休みの日には 3時待ちというところもあります。1回300 円。一回の所要時間約4分。最近では名刺やス タンプを作れるものも登場しています。 当初、プリクラは、ゲームセンターの中に置 かれていましたが、今では街のあちこちで見か けるようになりました。駅の構内にもプリクラ が置かれています。 手帳に無数に貼られているプリクラ。また, 特に高校生の間で普及の著しいポケベルなど新 しいメディアを使って子ども達はどのような仲 間作りを行っているのでしょうか? |
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今回その実態を調査するために,アンケート調査・グループインタビューを行いました。 |
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調査資料 | |
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プリクラ・ポケベルに関する子ども達のインタビュー(約3分) |
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プリクラやポケベルなどを使った子ども達の 仲間作りでは、プリクラの掲示板や個人情報誌 (首都圏ではじゃマール等が発刊されています )が利用されることもあります。ここで、プリ クラの顔写真とともにメッセージを書き、友達 を探したり、ベル友(ポケベルを介した友達) を募集しています。 |
都内女子高校の先生より(約3分) |
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今回の調査では,中高生の友達の数の回答で100人以上と答えた子どもが20%以上 いました。 子ども達の友達作りはこれからどうなってゆくのでしょうか。 これら,ポケベル・プリクラ・携帯電話/PHSなどに囲まれた「マルチメディア時代 の子ども達」を第一回子ども学シンポジウムのテーマとしました。 |