
身のまわりのものをおもちゃに変えてみよう
私たちは「toyification of everyday objects」、「身のまわりのものをおもちゃに変える」という表現をつくってみました。子どもたちが泥でだんごをつくるときのように、言い換えれば何でもおもちゃにしてしまうように、「身近なものに心を込める」ことの大切さを表現するためです。
家庭や教室にプレイフルなデザイン精神を持ち込むことができるはずです。プレイフルな感覚を感じることのできるデザイン世代を刺激すれば、日常の遊びやライフスタイルを考えるときにでも気軽にプレイフルな即興ができるようになります。例えば、この本だって積み重ねて遊べるおもちゃになりますし、英語そのものもおもちゃになります。
身のまわりのものは過去の経験を思い出させてくれたり、視野を広げていくものにもなります。重要なのは、ものが私たちの記憶を呼び起こしたり、さまざまな思いや反応をひき起こすという点です。私たちにとって、身のまわりのものをおもちゃ化するということは、おもちゃというものが必ずしも特定の形や姿、スタイルをしている必要はなく、自分たちで特別な意味を与えられるようなシンプルで自然なものであっていいということです。
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