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PLAYFULLOGO ブック

[7ページ解説]
7P解説


partyification of everyday life
毎日をパーティーに変えよう

 パーティーを準備したり演出していくと、デザイナーとゲストとの間に通い合うものが生まれます。なぜなら、パーティーのメニューをデザインする過程には、私たちの食欲をそそり、心の味覚を潤してくれる要素が含まれていて、集まった人々の間に親密な関係が築かれることになるからです。
 お祝いごとによって私たちは一日一日が異なることを意識することができ、ありふれた平凡な世界を新鮮な気持ちで見直す機会を作り出せます。毎日をバースデー・パーティーならぬリ・バースデー・パーティー(生まれ変わるためのパーティー)と考えるだけで、思い出や経験、これまでに蓄えてきた知識をベースにして日々の生活を再評価することができるのです。パーティーのデザイナーは(学びの環境のデザイナーと同様に)、お祝いの雰囲気を最大限に盛り上げようと、料理の取り合わせ(持っているエネルギーや知識の源の組み合わせ)や音楽(これまでに持っているものや知っていることから即興するように)、ゲストの顔ぶれ(親しい関係を作りあげるように)や、見知らぬ客同士のためらいや遠慮をほぐすもの(みんなの共有できるものやお互いの持ち味を見つけることなど)について考えるのです。
 フランス語に、joie de vivre「ジョワ・ドゥ・ヴィーブル、生きる喜び」、elan vital「エラン・ヴィタル、生の飛躍」という二つの表現があります。この非常にインパクトのある表現はこれまでにも使われてきました。この二つを私たちの生活にも取り入れましょう。日々のできごとに喜びを見出し、プレイフルな気持ちで毎日を楽しみたいものです。


savory and mindful giving
味わいのある心のこもった贈り物をしてみよう

 私たちは他の人のために何かをデザインするという経験を通じて、自分の中に新しい意味を見出すことができます。例えば、誰かのためにお弁当を作るという行為も、味わいのある心のこもったデザインについて考える一つの方法です。お弁当や贈り物は一つ一つの素材がメッセージをもつ愛情表現になります。愛情と敬意のこもったメディアとしての心のこもった贈り物を受け取ると、内なる力が湧いてくると感じませんか。贈り物がそれをデザインした人について語りかけてくれているからです。
 お弁当というたとえが効果的なのは、栄養のバランスやさまざまな材料の取り合わせについて考えることが、バランスのとれた知識内容やメディアの使い方、プレゼンテーションの準備について考えることと似ているからです。
 このようなコミュニケーションを通じて自分のストーリーを伝えることは、貴重な体験です。心の中で相手のことを思い描きながらこのメディアを準備し、見せることになるからです。

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