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子育て生活基本調査報告書U
〜小学校3〜6年生、中学校1〜3年生の母親を対象に〜

はじめに

 本調査は1998年12月に、首都圏に居住する、小学校3年生から中学校3年生までの子どもを育てている4,718名の保護者の方に答えていただいたアンケートを分析したものです。この調査とほぼ同じ内容の調査を1997年、年少児から小学校2年生の保護者対象に実施しており、子どもの成長とともに母親の子育て意識はどのように変化していくのか、12学年の推移が把握できる貴重なデータとなっています。
 本調査の第一の特徴は、母親の意識を幅広い視点でとらえている点です。子育てに関する内容を中心に、しつけ・教育情報の入手先、家庭と学校との役割分担、子どもの習い事や進学についてなど、さまざまな内容の調査項目を盛り込んでいます。
 また、小学校3年生から中学校3年生までの7学年を対象にしており、各学年ごとの比較(小学校から中学校への変化も含め)ができるようになっている点も特徴の一つとなっています。
 家庭教育の重要性が指摘されるなかで、ともすれば、今を生きるお母さんたちの生活実感とはやや離れた「あるべき論」が提唱されることがありますが、まず実際の姿をとらえ、問題があるとすれば、そこから解決策をともに考えていくことが必要かと思い、今回の調査を企画しました。
 なお、本調査の設計、分析、報告書の執筆にあたり聖徳大学・木村敬子先生、聖心女子大学・樋田大二郎 先生、情報教育研究所・山岡テイ氏、慶應義塾大学・渡邊秀樹先生に多大なるお力添えをいただきました。
 このレポートがこれからの子育ての環境をととのえ、子育てにかかわる保護者の方々を支援していく手がかりとなっていくことを願ってやみません。

1999年7月
ベネッセ教育研究所
子育て生活基本調査プロジェクト一同




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