生活習慣・食生活・しつけ・ 勉強が気がかり
小3生から中3生までの母親たちが、現在の子育て生活の中で抱えている「悩みや気がかり」を、食事と食生活、日常生活、からだと心の成長発達・性格・態度・癖、非行・問題行動、遊び・しつけ・教育、母親自身のことなど6領域52項目にわたって複数回答してもらった。全7学年を総計した結果では、(1)「整理整頓・片づけ」47.8%、(2)「食の安全性」38.6%、(3)「生活リズム」38.5%、(4)「ほめ方・しかり方」35.6%の順であった。図の折れ線グラフが全7学年の順位である。折れ線より突出している棒グラフの項目が、それぞれ小学生や中学生で目立って多い内容を示している。
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しつけへの配慮は小学生 勉強や受験生活へ関心が移る中学生
子育ての気がかりを学年別推移でみると、小3生では、(1)「整理整頓・片づけ」(2)「ほめ方・しかり方」(3)「食事のしつけ」など、家庭での養育関連が中心であった。しかし、学年が上がるにしたがって徐々に、生活習慣やしつけよりも、受験を目指した「勉強の成績」や今後の「子どもの進路」、また、受験を乗りきるための「生活リズム」などに関心が移行していた。子どもの成長につれて、食事のマナーがよくなり、片づけ能力がついてきたというよりは、むしろ、それはそのままで、勉強の成績や受験のほうが何より優先されている母親の心情が、気がかりの変化として明確にあらわれていた。
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