子どもの性格や態度への対応 友だちの関係も心配な小学生
現在の子育ての気がかりの中で、最も気にかかっていることを一つだけあげてもらい、その具体的な内容を記述してもらった。小学生では、(1)「友だちとのかかわり方」(2)「ほめ方・しかり方」(3)「子どもの性格、態度・様子」の順で、中学生は、(1)「子どもの進路」(2)「勉強の成績」(3)「受験準備」であった。中学入学で親の関心が勉強の成績に集中していき、中2生では、「子どもの進路」と「受験準備」が伸びて、中3生では、他の項目を引き離して上位になっていた。子どもが自主的に取り組む受験態勢づくりよりは、母親が主導権を握り、情報収集しながら乗りきっていく実態の詳細が記述されていた。 |
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思春期にさしかかり 子どもの心が見えなくなる
小・中学生を通して、「友だちとのかかわり方」や「子どもの性格、態度・様子」は女子の母親に多い悩みで、「子どもが何を考えているのかわからない」「自分の今までの子育ては失敗だったのだろうか」と不安が高まり、また、中学男子の母親は「学校のことを話してくれない」「友だちからの悪影響が心配」など、子どもが親離れしていくことにとまどう様子が目立った。それらの子育て不安ともあいまって、更年期に向かう母親自身の体調がすぐれないとか、子育て後のこれからの生きがいを探したいなど、中学生の母親の自由記述では母親自身の子育て後の生き方の模索も多く書かれていた。
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