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子どもが大きくなると父親の出番


信頼する教育情報源は配偶者と友人


●最も信頼するしつけ・教育情報源×学年



信頼情報源は配偶者・友人・
学校の先生・実家の母


 さまざまなしつけ・教育情報源の中で、とくに信頼している情報の入手先を上位三つあげてもらった結果では、(1)「配偶者」(2)「近所の友人・知人」(3)「学校の先生」(4)「実家の母」(5)「近所ではない友人・知人」の順になった。
 図では、園児〜小2生の母親を対象にした『子育て生活基本調査報告書』(ベネッセ教育研究所1998)も参考にしている。これをみると、近所の友人や実家の母、園や学校の先生が学年の上昇とともに軒並み下降するのに比べて、配偶者だけが急上昇しており、それまでは多様化されていた信頼する情報源が、小3生からは急速に父親への期待が高まっている。さらに、子どもが勉強や心身の発達の面でもむずかしい時期になる中学では、母親が父親の子育て参加を必要としていることがあらわれていた。


生活感覚や教育観が合う
情報源が選び分ける母親たち


 子育て生活全般の満足度別にみると、「とても満足している」人は、最も信頼する情報源として、(1)「配偶者」(2)「近所の友人・知人」(3)「実家の母」の順で選び、「ぜんぜん満足していない」人は、(1)「配偶者」(2)「学校の先生」(3)「近所ではない友人・知人」の順で選んでいた。最大関心事が「勉強の成績」と「仕事と家庭の両立」の人は、自分と生活感覚が合う「近所ではない友人・知人」を一番多く選んでいた。また、「夫とのコミュニケーション」や「これからの生きがいや始めたいこと」などの悩みがある人は、最も信頼する情報源として「実家の母」を第1位に選んでいた。「実家の母」は、学年上昇とともに下降するものの、不安を抱える母親や常勤で援助を必要とする母親にとっては、大切な情報源となっていた。



第1章 毎日の子育て生活
  5. 信頼するしつけ・教育の情報源


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