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生活習慣や社会的マナーは学校より家庭で


家庭の役割とする項目が圧倒的に多い


●家庭と学校の教育の役割分担×性



家庭の役割とする項目が圧倒的に多い

 子どものしつけや教育について、「家庭と学校のお互いの役割分担」をどのように考えているかを、学校での行動や勉強、生活習慣、社会的マナー、進路など18項目にわたってたずねた。家庭の役割とする回答が9割を超える項目は「学校に遅刻しない」「忘れ物をしない」「起床時間・就寝時間などの生活習慣」「歯の健康管理」「乗りものや路上などでのマナー」の5項目であった。家庭での基本的な生活習慣とともに、社会的なマナーなども家庭の役割としていることがわかる。


性差はなく中学生で減少する家庭の役割

 学校の役割とする回答が多くなるのは、「授業中騒いだり立ち歩いたりしない」「スポーツ能力や体力の向上」「音楽や美術など芸術面の才能を伸ばす」の三つである。教室内のこと、そして専門性を要するものなどが学校の役割と考えられている。性別による差はほとんどなかった。小・中学生別で差をみると、「どちらかというと家庭が教育する」という割合が、「夏休み中の勉強」「家での学習習慣」「スポーツ能力や体力の向上」「将来の進路・進学先を考える」などで小学生のほうが多く、中学生のほうが多い項目は少ない。子どもの成長につれて、家庭の役割という考えは減少すると言ってよいだろう。



第2章 子どもへのしつけ・教育観
  2.保護者と学校の教育の役割分担


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