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生活習慣や勉強の主導権は母親が握っている


母親は子どもがすることを自分がしていると自覚している


●家庭の教育方針×学年



家庭の教育方針は三つのグループに


 家庭の教育方針については、三つのグループに分けられた。一つ目は「教育に必要なお金はかける」「教育・進学面で世間の流れに乗り遅れない」「習い事や塾に通わせないと不安」など、子どもの教育に積極的にエネルギーを注ごうとする方針をあらわしている。二つ目は、「子どもより親の意見を優先させている」「子どもがすることを親が決めたり手伝ったりする」で、親が日常のしつけ場面で主導権を発揮しているという内容。そして、三つ目は、「しつけや教育については夫婦で考えている」「どういう友だちとつきあっているかを知る」夫婦協力型である。


子どもの成長で変化する親の養育態度

 一つ目の教育主導型は、小学生の母親よりも中学生の母親に多い。学年上昇につれておおむね上昇傾向がみられて、子どもの高校への進学が近づくと、受験競争に巻き込まれていく様子がわかる。また、親の意見を優先させたり、ある意味で過度に手伝ったりすることは、学年が上がるにつれて減少していくものの、「親が決めたり手伝ったりする」は専業主婦45.4%で、常勤者38.5%と専業主婦は自分でも子どもがすることを自分がしていると自覚しているようである。三つ目の夫婦協力型はどの学年でも変化なく共通してみられる方針である。



第2章 子どもへのしつけ・教育観
  5.家庭での教育方針


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