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第2回子育て生活基本調査(幼児版)
幼稚園児・保育園児の保護者を対象に
【2003年実施】


はじめに

 この「第2回子育て生活基本調査(幼児版)」は、幼児の子どもをもつ家庭での子育て生活の実態、および、しつけや教育に関する保護者の意識をとらえることを目的に、2003年9月に実施しました。
 今回の調査は、全国3地域の幼稚園児・保育園児をもつ保護者、約4,500名にご協力いただきました。2002年にも、同じ地域で小学1年生から中学3年生の子どもをもつ保護者(約9,800名)に同様の調査を実施しており、今回とあわせることで12学年にわたる子育ての変化を追うことができます。また、1997年に第1回調査を実施しており、6年前との変化を把握できるのも大きな特徴です。しつけの実態や保護者の意識をさぐる調査としては、国内最大規模のものです(→詳細は、調査の概要を参照)。

 私たちは、次の点に関心をもち、今回の調査を行いました。
  • 幼児の保護者は、どのようなことを重視してしつけや子育てを行っているのか。
  • 教育環境が大きく変化するなかで、6年前と比べて子育てについての考え方や教育観は変化しているのか。
  • 子どもの発達の違いに応じて、悩み・気がかりや子どもとのかかわりはどのように変わるのか。
  • 子どもの性、出生順位や母親の就労状況などによって、子育てのしかたに違いがあるのか。
  • 幼児の保護者は、どのような基準で幼稚園や保育園を選んでいるのか。また、小学校や学校外教育にどのようなことを求めているのか。
 このような観点から、概要分析を2004年2月刊行の『速報版』で、また、詳細分析を7月刊行の『報告書』で行なっています。今回の調査設計・分析にあたりましては、情報教育研究所・山岡テイ先生、聖心女子大学・樋田大二郎先生、聖徳大学・木村敬子先生、筑波大学・桜井茂男先生、お茶の水女子大学・諸田裕子先生に多大なるお力添えをいただきました。
 また、調査の実施にあたっては、53の幼稚園・保育園・保育所にご協力をいただきました。本調査を支えてくださった多くの先生方、ご回答くださった保護者の皆様に、この場を借りて厚く御礼を申し上げます。
 今回の調査結果には、子育ての実態やしつけや教育に関する保護者の意識など、子育てを考える上で参考になるデータがたくさん詰まっています。それらが、子育てや幼児教育の実践・研究のお役に立てば幸いです。

ベネッセ未来教育センター 所長 高階 玲冶



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