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Vol. 15, No. 1, January 1999
1. 教育省、人格教育実験プロジェクトに資金提供
2. あなたの子どもが弱い者いじめをしていたら、何をすべきか

教育省、人格教育実験プロジェクトに資金提供

 教育省は、人格教育を計画・実行する実験プロジェクトをサポートするための資金提供を行う可能性があることを発表した。12月14日付連邦記録によれば、この補助金は、教育改善基金の下、教育の質改善という国家のプログラムを助け、全ての学生が標準を満たすのを支援し、そして国家の教育目標達成に貢献するであろうということである。

 州の教育機関は、人格教育プログラムに則り、人格教育カリキュラムを開発し実行する際に、地方の教育機関への援助をすることになるだろう。開発志願者は、以下のポイントを組み込んだ人格教育プロジェクトを提案しなければならない(配慮、市民の善と市民権、正義と公平、尊敬、責任、信頼性等)。また、応募の際に、各予算期間の費用を説明するスケジュール及び内容を含まなければならない。

 応募者として適格なのは、 地方の教育機関と提携している州の教育機関である。このプログラムのために400万ドルが提供され、10件を上限に、1件あたり10万ドルから100万ドルが与えられる。



電話 (202) 219-2053、ボイスメール (202) 219-2116、電子メールJudy_Collins@ed.govに連絡するか、下記まで手紙を送付することによって、願書請求できる。
OERI/FIE Application, 555 New Jersey Avenue, NW, Washington, DC 20208-5645.



あなたの子どもが弱い者いじめをしていたら、何をすべきか

 親が、自分の子どもがいじめっ子であることを知るのは、校長から苦情の電話をもらったときが最も多い。あなたはおそらく校長から、あなたの子どもとその友人たちが、年下の少女を軽蔑し怯えさせていたと告げられるだろう。あなたがこの時点までに知っていたことは、自分の子どもには円形に並んだ友人がいる、ということをもって全てであっただろう。あなたは、これらの友人に関する疑惑を持っていたかもしれない。しかし、行動を起こすほどには真剣でない。

いじめの一般的パターン

 弱い者いじめは、長い期間にわたって特定の子どもにとって残酷なものだ。通常いじめグループでは、年齢のわりに肉体的に強いものがリーダーになっている。通常、それに1〜2人の追随者がおり、彼らは攻撃には加わらず見て楽しんでいたり、新しいアイディアを思いついたりする。いじめられた子どもが級友に嫌われているならば、さらに多くの子どもがいじめグループに加わるかもしれない。

 あなたの子どもがいじめをすることは、あなた自身をを反映しているわけではなく、 (1)あなたの子どもがもっと価値のあることに時間を使うことができない、(2)あなたの子どもは間違ったグループに入っている、という徴候である。

問題解決:いかにいじめを止めるか

●第1段階:いじめをサポートするな
 いじめは正当化できない。たとえ、その犠牲者が大部分によって嫌われているとしても。いじめは間違っているという明瞭なメッセージを、あなたの子どもに与えるべきである。

●第2段階:いじめ防止のための6つの規則を与える
 いじめを行う暇を与えない。もし校長がいじめについて問題を指摘したら、親が行動を起こすことを保証し、同時に、学校があなたの子どもを監督するということを確認しなさい。そして、あなたの子どもに以下のことを告げるべきである。

  1. 選んだ子どもから離れていなさい。
  2. いじめていた子どもたちと一緒にいることを許さない。
  3. 寄り道せず、直接学校に行き、学校から直接家へ帰りなさい (この時間は、いじめのゴールデンアワーである)。
  4. 子どもたちを招くときは家の敷地内で遊ばせ、親が常に彼らを見張っていられるようにする。
  5. 親は、相手の子どもとその親と会う前に、その子どもの家に招かれてはならない。
  6. あなたが友達の家に行くときは、彼の親がいつでもあなたに会える範囲の場所にとどめておく必要がある。

●第3段階:子どもの、家庭以外の場での活動をチェックする
 遊びの誘いを受ける前に、子どもは常に監督されるのが規則であるということを、ホストの親に常に告げるべきである(理由を言う必要はない)。その後、子どもの活動について、ホストの親に常にたずねる。

●第4段階:規則のうちの1つでも破られたら、即座に罰を与える
 以下のガイドラインを覚えておくべきである。

  1. いかなる体罰も行わない。肉体的脅迫は少しも受け入れられないということを教えるべき。
  2. あなたの子どもの生活における、他の側面は制限しない。彼が生産的な興味を獲得することを望むべき。いじめをしない子どもとの遊びは許すべき。
  3. あなたが実施し得る罰の選択。あなたの子どもが他の子どもの所有物を損傷したならば、それの一部の支払いをするために、彼の2〜3週間分のお小遣いを取り上げる。損害すべてを返すことは、あなたの子どもにとって必要ではない (あなた自身は、傷を負った子どもの家族に対しては、完全に補償することを申し出る必要があるのだが)。他の適切な罰は、夜のテレビ時間の制限である。もしくは、あなたの子どもが見るつもりであった映画を見させないという手もある。
  4. 規則が破られたとわかったら、即座に罰を与える。
  5. 罰を始める前に正確な罰を説明する。
    (例)
    母:「あなたはその子のリュックサックを壊したので、その子に、あなたのお小遣いの2週間分を支払いますよ。」
     :「私は、あなたがアランの隣に立っているのを見た。あなたが彼の近くに行くとは考えていなかったので、今夜テレビは見てはいけません。」
     :「裏庭から出てはいけないと言ったのに、あなたは出ていった。今夜はテレビは見られないでしょう。」
  6. その罰が終わった状態になってから、更にそれについて論じ、完全に問題を解決する。

●第5段階:規則違反を記録する
 あなたの子どもが規則を頻繁に破るならば、あなたは罰を科し続けることになるが、専門家の助けを求めることも考えられる。



この文は、「Good Friends Are Hard to Find」の抜粋。著者Fred Frankel博士は、心理学者であり、子どもの社会技術の専門家。また、UCLAプログラムのデレクターでもある。この本の注文は以下まで。
Linda Goodman Pillsbury at Perspective Publishing (818) 502-1270.



The Brown University Child and Adolescent Behavior Letter, August 1998
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Source; The Brown University, Adolescent Behavior Letter.
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