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Vol. 15, No. 2, February 1999
1. 幼児の発達
2. 子どもの怒りを理解し管理する

幼児の発達

 乳児が凝視したり寝返りすることは、重要でないように思われるかもしれない。しかし、赤ん坊が環境を「視覚的にあさる」ことを学ぶとき、それは発達の重要な段階であるかもしれないと、コーネル大学の研究者は言う。コーネル大学(ニューヨーク州イサカ)人間発達学部教授であるスティーブン・ロバートソン博士の説明によれば、胎児及び誕生直後の乳児は、連続して動作を行うように思われる。例えば乳児は、何かをじっと凝視し、その後遠くを見るほんの少し前には動作をエスカレートさせる。動作がピークになるとき、乳児の視覚の集中力は減退し、そして、動作は即座に静まり始める。「この動作は、赤ん坊の神経系発達における本能的性格であり、環境から更に多くの情報を処理することを可能にすることを、我々の研究は示唆する。」とロバートソン博士は述べている。


ロバートソン博士の連絡先: Cornell University, Surge 3, Judd Falls Road, Ithaca, NY 14853.



子どもの怒りを理解し管理する

 子どもの怒りには、 3つの部分がある。感情的な状態、怒りの表現、及び感情の理解である。目標が遮断される、もしくは要求が挫折させられるとき、感情的な状態を経験する。例えば、子どもの目標が新しい玩具で遊ぶことである場合、それを手離すように要求されると、その子どもは目標、すなわち玩具を使うことが遮断されるので、挫折させられた状態になる。これが子どもにストレスをもたらす。

 子どもが毎日直面しているストレスを生み出す怒りには、いくつかのタイプがある。例えば、

―所有の点での葛藤。これが最も一般的である。誰かが所有物を取ったり壊したりするとか、自分のエリアに進入してくる。
―物理的攻撃。押されたり、打撃を受ける。
―言葉の原因。だれかにからかわれたり、もしくは、軽蔑される。
―拒絶。無視されたり、遊ぶことを許されない。
―コンプライアンスの問題。望まない何かをするように要求され、独立が妨害されると考える。

 2つ目の部分である怒りの表現。この不愉快な感情は、新生児期に最初に経験する。目標を封鎖された状態にされた子どもは、怒りを表すことによって対処しようと試みる。すねる、もしくは話す、泣く。これは、顔の表現によって行われる。これらでは、問題をほとんど解決できない。あるいは、物理的にもしくは言葉によって彼らの地位、自負心、所有を、非攻撃的方法で守る。また、物理的報復に頼る子どもは、攻撃的復讐を使う。残る2つの方法は、回避、そして、大人を探すことである。回避は状況を免れる試みであり、大人を探すことは、愛情の提供者から注意や安心を得る。

 怒りの第3の部分は、感情を理解し評価することである。子どもは、感情を理解し管理するのに、大人の導きを必要とする。大人が子どもの怒りを生み出す状況を変えられなくとも、これを救う方法がいくつかある。

―安全な感情的環境を作成する。
―責任ある怒りの管理をモデル化する。
―子どもが自己規律の技術を獲得するのを助ける。
―怒りの感情を分類することを奨励する。
―怒りを刺激する事柄について話すことを奨励する。
―怒りに関する適切な話をし、子どもが怒りについて理解し管理をしやすくする。

 大人と違って、子どもは社会圧力に対して免疫がないことを、忘れてはならない。



著者 Amie Spencer は、オハイオ州シンシナティの孤児院ホームビーチ・アクレス の子ども発達プログラムのディレクターである。本文は、Beech Acres' In Touch newsletterからの抜粋。



The Brown University Child and Adolescent Behavior Letter, February 1999
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Source; The Brown University, Adolescent Behavior Letter.
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