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Vol. 15, No. 6, June 1999
1. 青少年犯罪者の監視
2. 葛藤があるとき、怒りではなくCHOICESを使おう

青少年犯罪者の監視

 ポール・ウエルストーン上院議員(民主党ミネソタ州選出)は、包括的精神衛生、青少年の司法制度における薬物乱用スクリーニング、及び処置プログラムを命令する法案を提出した。ウエルストーン上院議員によれば、毎年100万人を超える子どもが司法制度により登録され、10万人の青少年が何らかの矯正機能下に置かれる。この法案を支持している国家精神衛生協会(NMHA)は、監視システム下にある青少年のうち、 少なくとも4分の3が、精神衛生上の問題を持っているにもかかわらず治療を受けていないことを示す調査の結果を発表した。さらにウエルストーン上院議員は、子どもたちの「大多数」が非暴力の違反のために閉じ込められている、と言っている。

 彼は、「これらの多数の子どもは、コミュニティにおける精神衛生サービスの予算カットのために、司法制度の上に放置されている」と説明する。「これらの子どもは、圧倒的に貧しく、その多くは有色人種の子どもであり、また問題のある家庭からきている」。

 ウエルストーン上院議員は、常習犯を減少させる方法として、投獄された青少年の精神衛生処置を支持している。

(『American Psychiatric Association』からの抜粋。本稿についての問い合わせ先:Public Affairs Department, APA, 1400K Street, NW, Washington, DC 20005. Telephone: (202) 682-6324. ウエルストーン法案のテキストは、http://thomas.loc.gov/で閲覧可能。法案番号: S.464.-C.L)。




葛藤があるとき、
怒りではなくCHOICESを使おう


 子どもへの怒りが理性による抑制を超えたとき、われわれは、親としての機能は果たせない。そういった場合われわれは、叫び、非難し、脅かし、あるいは肉体的暴力を使うかもしれない。そうでなければ、われわれは、子どもに決して使わないと誓った方法を使おうとする。

 ある親は次のように述べていた。「私の親が私にしたことは、私の子どもには通用しない。子どもをしつけようとするとき、時々非常な無力感を感じる。時に、何をすべきか見失うことがある。普通、子どもをどやしつけて終わる」。親としてわれわれは、これらの潜在的な爆発的状況に対応する正しい方法を学ぶ必要がある。

 適切な用法、限界を列挙したCHOICESは、あなたの機能しない古い方法を洗練し、新しきを発見するのを助け、葛藤を解決する新しい方法となりうる。

命令(Command)
相手のプライドを傷つけないように所望の行動を表し、明瞭な指示をしなさい。例えば、「今すぐ弟をぶつのを止めなさい!」。用法:これは、安全性が問題であるとき、即座の動作が必要とされるとき、もしくは、明瞭な制限を示すときに有効。あなたが設定した順に制限を守らせることが重要。限界:これは、子どもを脅迫するかもしれない。従って、それらは、子どもに問題を認めさせたり、重要な内容を親に言うことを恐れさせる。あまり頻繁に使うと、隠れて怒ったり、反抗という結果をもたらすかもしれない。
ユーモア、または驚き(Humor or Surprise)
注意をそらす、皮肉でないユーモアを使いなさい。もしくは、注意を喚起するために予期しないことをするとか、一触即発の状況をつくりなさい。玩具について口論している子どもは、異なるアクティビティに注意をそらせなさい。用法:危険に直面しているとき、冷静になることが必要であるとき、あなたが準備をするのに時間を必要とするとき、問題が重要でないときに、これは有効である。限界:問題は示されないかもしれない。
選択肢の提供(Offer Choice)
選択を2つのオプションの間で行いなさい。例えば「あなたは、あれもできるがこれもできる」、「あなたがこういう場合には、これもできる」など。用法:これは、あなたの子どもが制限の中で意思決定をするのを助ける。子どもが問題解決技術をほとんど持っていないとき役立つ。限界:選択肢をつくる時間やエネルギーがないときは難しい。
無視(Ignore)
注意を抑える態度をとることにより衝突や受容しがたい行動を示さない。用法:問題が重要でない場合や力や注意が目的の場合、これは有効かもしれない。限界:問題は示されないかもしれない。状況を無視するという無言の仮定は、行動が受け入れられることであるかもしれない。
妥協(Compromise)
双方を部分的に満足させる答えを発見することによって、中庸を探しなさい。例えば「もしあなたが○○ならば、わたしはこうする」など。用法:他の全てがうまくいかないとき、この方法を使いなさい。これは、些細な不一致に関して早い意思決定をさせ、また2人が相互に排他的な目的を持つときよい。限界:これによって、さらに大きい問題や価値を見失う恐れがある。また、これによって誰も喜ばない状況にもなるかもしれない。
問題解決を奨励(Encourage Problem Solving)
なぜお互いが不一致なのかを考えるために協力し、これに代わるものを探し、そして、双方のニーズを満たす答えを発見しなさい。例えば「われわれは、全ての人のニーズを満たすために何をすることができるか?」。用法:これは、別の視点から学ぶことに役立つ。あなたが全ての人のニーズを示す決定を必要とするときも、同様に役に立つ。限界:これは重要でない問題の解決や、時間が制限されている場合に役立つ。
構造的環境(Structure Environment)
葛藤を減少させるために、人々、物、または、部屋の構造を再整理しなさい。自動車の中で争っている子どもを分離しなさい。用法:葛藤が人々や物を動かすことによって減少し得るとき、これは有益である。限界:これは、一時的にしか問題を解決しないかもしれない。それは、問題を示すことに子どもを巻き込まない。

この記事は、『Battles, Hassles, Tantrums and Tears:Strategies for Coping with Conflict and Making Peace at Home』(著者 Susan Beekman、Jeanne Holmes。出版 Conflict Management Consultants Inc)からの抜粋。問い合わせ先:(888) 649-3040




The Brown University Child and Adolescent Behavior Letter, June 1999
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Source; The Brown University, Adolescent Behavior Letter.
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