4月 |
〜子どもの心が見えていますか?(5/5)〜 |
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<今月の本>フィリッパ・ピアス作 『まよなかのパーティー』 |
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「ふたりのジム」 同じ〔ジム〕という名をもつ、祖父と孫の交流。彼らを支えて生きる未亡人の母親の心のドラマもからめて描いています。 |
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「カッコウ鳥が鳴いた」 隣りの家の幼い女の子ルーシーの世話を押しつけられたパット少年は、しぶしぶながら、近くの川を逆上る小さな旅にでかけます。柵をくぐり、倒れた大木を渡り進んでいくうちに、自分を信頼してついてくるルーシーを見捨てられなくります。 |
これらの物語には、とりたてて魔法も冒険もないのですが、生きていることのなかに,いかにすばらしいドラマがひそんでいるかを、思い知らされます。 現在、この本は残念ながら、絶版となっています。優れた司書のいる図書館には入っていますので、ぜひリクエストして下さい。また、猪熊葉子さんによると、近く、岩波書店の岩波少年文庫に入り、今年6月に出版されることになり、目下、再推敲中とのこと。お楽しみに。 |
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