3月 |
〜春の風、青い空への思い(3/6)〜 |
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<今月の本>F・フルビーン詩 『青い空』 |
しかし、ともかく、あのクラスの先生と子どもたちは互いにしっかりと見つめあっていたと思うのです。通じ合ったお互いの心が自由に羽ばたいていたように思えるのです。 《心に生きる今月の絵本》この「子どもの心と本の世界」シリーズの最後に、今月は詩で書かれた絵本をとりあげました。子どものための「詩画集」といってもいいほど、絵も詩も共に優れ、かつ調和した、稀なる一冊です。そのセンスと質の高さは、もちろんおとなをも魅了します。 もともとヨーロッパに、ことに東欧やロシアには、子どもの文学のなかでも詩や詩の朗読を重んじるという伝統があるようです。それが、必ずしも特に現代の日本には根づいていないことを憂えていたのは、児童文学者の小河内芳子先生でした。それでも、北原白秋たちの文学活動が受け継がれて、与田凖一や、まどみちお、阪田寛夫などの優れた詩や童話などに息づいているのはうれしい限りです。 まどみちおさんが国際アンデルセン賞の作家賞を日本人としてはじめて受賞したこともあり、マスコミやおとなの文学のメディアからも注目されるようになりました。 |
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