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セイモア・パパート教授(Prof.Seymour Papert)

数学者



 数学者、人工知能研究の先駆者の一人であり、コンピュータがどのように学習を変えるかについての独創的な思考家である。

 南アフリカで生まれ、教育を受けたが、反アパルトヘイト運動に参加した。1954年から58年までケンブリッジ大学とパリ大学で数学研究に従事した。1959年から63年までジュネーブ大学でジャン・ピアジェと共同研究をおこない、ここで子どもたちがどのように考え、学ぶかを理解するために数学を用いることを考えついた。60年代初頭にペイパートはMITへ移り、マービン・ミンスキーとともに人工知能研究所を創設立し、独創的な共著『Perceptions』(1970年)を発表した。

ペイパート博士は、子どもたちに新しい技術をコントロールする力を身に付けさせようとする最初でかつ最重要な活動であるロゴ・コンピュータ言語の発明者である。著書には『The Connected Family, Bridging the Digital Generation Gap』(1996)、『Mindstorms: Children Computers and Poweful Ideas』(1980)、『The Children's Machine: Rethinking School in the Age of Computer』(1992)があり、ほかにも数学、人口知能、教育、学習、思考に関する論文が多数ある。1985年にメディア・アーツ・アンド・サイエンセス講座とMITメディア・ラボ創立に携わり、1988年には特に彼のために設けられた学習研究のレゴ記念教授に任命された。

 アフリカ、ラテンアメリカ、ヨーロッパ、アジアの政府、政府機関がパパート博士のテクノロジーに基づく教育方法に関するアドバイスを争って求めた。米国では大統領委員会や下院委員会での証言を求められることが多い。学校理事会、学校理事会協会、学術会議、その他学校の将来に関する集まりでの講演も多数こなしている。

 博士の教育に関する著作は『コンピュータワールド・スミソニアン賞』、『マルコーニ国際フェローシップ賞』、『ソフトウェア出版協会の生涯功績賞』など多数の賞を受賞した。

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