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●【特集】子ども発 学校の理不尽なこと
(2004年4月9日)

新学期が始まりました。
「学校ってどんなところ?」と尋ねられれば、「勉強するところでしょ」と答える人が多いでしょう。
確かにそうです。でも、これは大人の論理。子どもは子どもなりの論理があります。

子どもの目を通して学校の価値や存在意義を考えた興味深い調査報告書があります。対象は小学校4年生から6年生、2000年2、3月に実施したものです。


◆学校でヘンだなと思うこと (数字は、とてもヘン+少しヘン の値)

第1位 1人が悪くてもみんなで怒られること(72.3%)
第2位 「体育座り」をすること(45.2%)
第3位 「気をつけ」「前へならえ」をすること(43.7%)
第4位 先生の質問に手を挙げさせること(42.3%)
第5位 決められた体操着で運動すること(33.1%)

子どもから「なぜするの?」と問われたとき、あなたは何と答えますか? 子どもの指摘はスルドイですね。


◆大切だと思うこと (数字は、とても大切+少し大切 の値)

第1位 友だちがたくさんいること(92.7%)
第2位 漢字をたくさん知っていること(88.1%)
第3位 あいさつをきちんとすること(87.7%)
第4位 みんなの前で上手に話せること(87.4%)
第5位 たくさん本を読むこと(78.4%)

1日の大半を過ごす学校だからこそ、友だちがたくさんいることが大切なんでしょうね。ちなみに「テストの成績がよい」は第11位(68.4%)でした。


◆学校生活でない方がよいもの (数字は、ぜったいない方がよい+どちらかといえばない方がよい の値)
第1位 宿題(40.1%)
第2位 整列する(並んで歩く)こと(32.8%)
第3位 授業参観(30.5%)
第4位 テスト(32.1%)
第5位 校歌(21.7%)

先生が聞いたらガックリしそうな指摘ですね。


この調査では、学校の施設や行事、担任の先生や学習など、幅広い視点から子どもが学校を評価しています。子どもの声を100%学校に反映させることはできませんが、新しい年度の始まりに際して、子どもの意見を頭の片隅に入れておくことも必要ではないでしょうか?


引用:モノグラフ・小学生ナウ VOL.20-2 学校ってどんなところ?―子どもたちの学校評価―
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このほかに、次の調査もお勧めです。(全て『モノグラフ・小学生ナウ』です)
 *VOL.2-5 子どもにとっての学級(1982年度)
 *VOL.16-3 子どもにとっての学級(1996年度)
 *VOL.17-3 学校の『居心地』を考える(1997年度)


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