トップページ サイトマップ お問い合わせ
研究室 図書館 会議室 イベント情報 リンク集 運営事務局

 トップ TOPICS一覧




●上海便り・働く女性の出産事情 Part3
(2004年7月16日)

史曉紅(日系企業勤務・育児休業中)

職場からの支援の大切さ

仕事を持つ女性が子どもを持つ際に、職場から支援がいかに大切か、自分の経験を通して身にしみて感じました。確かに今の社会は、仕事を持つ女性の立場を尊重し、社会の未来である子どものことを考えて、産休や育休などの制度を充実させてきました。しかし、このような制度の保障だけで十分でしょうか。わたしは、このような制度はもちろんですが、職場からの支援はもっと大切だと思いました。

わたし個人の場合ですが、高齢出産ということもあるでしょうが、職場から大きな理解と支援を頂き、休職の準備と仕事の引き継ぎを、上司と同僚の助けを得て、無事済ませることができました。


理解のない職場もある現実

中国の働く妊婦がみなハッピーに産休・育休を取得できるわけではありません。職場によっては、妊娠したことを理由に、職務ランクが下げたり、職場待機になったり、元の部署に戻れなかったりすることはあります。また、周囲の理解が得られないために、職場はストレスの「巣」のようになり、退職に追い込まれることも少なくありません。


妊娠の社会的側面

考えてみると、妊娠も、子育てと同様に社会的な側面を色濃く持っているものなのです。
社会的な制度保障はもちろんですが、職場からの支援も大切。また女性自身も、母になることを自分一人のこととは考えずに、社会に対しての貢献、立派な仕事、と思って、いろんな助けを得て、乗り越えて行きたいものですね。


連載終了

==========================================================================
史曉紅
 和泉短期大学で児童福祉学を修めたのち、中国・上海に帰国。日系企業にて総務・財務・翻訳等の業務に携わる。2004年5月3日に無事第1子(女)を出産。現在、武漢にて産休中。
==========================================================================


Copyright (c) 2000-2003, Child Research Net, All rights reserved.
このホームページに掲載のイラスト・写真・音声・文章・その他の
コンテンツの無断転載を禁じます。

利用規約 プライバシーポリシー お問い合わせ
チャイルド・リサーチ・ネット(CRN)は、
ベネッセ教育総合研究所の支援のもと運営されています。