●プレゼントつき・6月に読みたい児童書 (2005年5月23日) 今月ご紹介する本（絵本）は、魔法使いによってロバに変えられて、誰にも愛されずに絶望感を抱いていた王子様が、のろいをとくために愛を求めて旅に出る物語です。 グリム童話ならではの、ハッピーエンドです。絵もきれいで、色使いも優しい感じで、読み終わったあと幸せな気持ちになれます。 ========================================================================== 『ロバのおうじ』 （グリム原作／M.ジーン・クレイグ再話・バーバラ・クーニー絵: もきかずこ訳・ほるぷ出版 1979) ========================================================================== 紹介者の柏原氏は、わが子を正しく理解することのできない両親の姿と両親の罪のために背負わされた自分の不幸な運命に立ち向かっていく王子の姿が対照的にあらわれる本書の前半部分から、人間の業や罪の報いを考えさせられたといいます。 原作のグリム童話では「魔法使い」ではなく「神様」が登場人物となっているなど異なっている点がいくつかあります。ぜひ、読み比べて、その違いの意味を考えてみてはいかがでしょうか？ ＊「子どもの心と本の世界2001」（2001年5月〜2002年3月）6月より抜粋。 ＊絵本の紹介文はこちら。 ◆プレゼントのお知らせ◆ 募集は終了しました ＣＲＮメンバーズに登録されている方から抽選で1名様に『ロバのおうじ』をプレゼントします。（ＣＲＮメンバーズの登録がまだな方はこちらからご登録ください。） ＊「子どもの心と本の世界2001」 （2001年5月〜2002年3月）は、子育てに関するエッセーと、時節に合わせて毎月1冊ずつ児童書を紹介する人気の連載です。