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●探訪・子ども研究室-6-
(2005年6月10日)

今月のナビゲータ:榊原洋一先生(お茶の水女子大学子ども発達教育研究センター教授)

子どもの発達に応じた保育を研究する講座が日本にできる

お茶の水女子大学と、育児用品メーカーのアップリカ葛西株式会社が協力し、科学的な解明に基づいた子どもの幸せのためのChild Care and Education(チャイルド ケア アンド エデュケーション)を研究する講座ができた。

チャイルド ケア アンド エデュケーション講座は、お茶の水女子大学に2002年に設立された子ども
発達教育研究センターの中に設置され、2005年4月に開講した。現職にあって保育に従事する人たちに、脳科学や育児工学など、最新の研究・学問を学習する機会を提供し、保育者の資質を向上することを目的としている。夜間と土曜日を中心に開講される科目を必要単位分修得すれば「学士(教育学)」を取得することができる点は大きな特徴だが、多様な分野の研究者が最新の研究成果をもとに実践に役立つ講義を提供できるのは、本講座ならではのことであろう。

例えば、「乳児行動の発達心理学」「乳幼児の発達と脳科学」などの科目は、現職の保育者が在学中には学ぶ機会のなかった分野である。また、「現代育児論」「保育者の情報学」などの科目は、社会環境の変化によって新しく生まれた分野である。

乳幼児行動学や脳科学の発展により、乳幼児期の子ども達の発達発育の仕組みと、生育環境の及ぼす大きな影響などについて膨大な新しい知見が蓄積されつつある。筆者は小児神経学を専門とする小児科医として、子育てや保育にも関心を持ち、発言をしてきた。このような新しい知見やその実践方法を子育て中の父母や保育者に伝える必要性を痛感していたが、このチャイルド ケア アンド エデュケーション講座を通じて、子どもの幸せのための育児や保育という新しい領域を切り開けると信じている。

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お茶の水女子大学子ども発達教育研究センター
*センターのホームページはこちら。公開講演会などの催しのほか、子育て情報誌 ChipsNewsでは教員や大学院生の研究成果に基づいた記事を閲覧できる。
*チャイルド ケア アンド エデュケーション講座のページは、こちら。開講科目の紹介など情報が充実。
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