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●探訪・子ども研究室-7-
(2005年7月15日)

今月のナビゲータ:泊 史さん(一橋大学大学院社会学研究科修士課程2年)

久冨ゼミの紹介

はじめまして。私が所属しているのは、久冨善之ゼミナールという教育社会学のゼミです(なぜか一橋大学では「○○研究室所属」ではなく、「○○ゼミ所属」という言いかたをします)。ゼミナールは、少人数の学生からなる学びの場です。学生は、ゼミ担当教官の指導のもとで学習と議論と協働作業を積み重ね、多面的な力を養いながら、研究生活をおくっています。私の場合だと、その学習・研究の成果として修士論文の完成を目指すことになります。

普段のゼミ(火曜日の1時から4時半)では、教育社会学理論を輪読したり、研究経過の個人報告をしたりしています。久冨ゼミには、社会人経験がある人の割合も高く、性別も年齢層も幅広いゼミ生が集まっています。ゼミ生以外にも他分野や同じ教育社会学エリアの院生(現在のところ、一橋大学の院生ばかりです)が参加していることもあって、よりバラエティー豊富なゼミとなっています。

久冨先生は、『競争の教育――なぜ受験競争はかくも激化するのか』(1993、労働旬報社)、『教員文化の日本的特性――歴史、実践、実態の探究を通じてその変化と今日的課題をさぐる』(2003、多賀出版)等、<教育と社会>を切り結んだものや「教員文化」に関する数多くの著作があります。教育の実際に関して、文献・資料や聴き取り、また現場訪問や観察・アンケートといった教育調査を通して迫り、その実際を教育理論と照らし合わせながら考えるという久冨先生の姿勢が私にとっては魅力です。

久冨ゼミで研究していること

では、久冨ゼミは何を研究しているゼミなのか? 一言であらわしてしまうと「教育社会学(Sociology of Education)」のゼミ。したがって、ゼミ生の研究テーマもさまざまです。例えば…

 *日本の国公立大学入試となっているセンター試験とフランスの大学入学に必要な資格試験であるバカロレアの問題を比較する。
 *東京の某郊外で子育てをしている親たちにアンケートやインタビューをして、その状況や抱えている悩みを明らかにしようとする。
 *近年日本にやって来た外国籍の生徒の日本語学習を手助けしながら、学校でそういった子どもたちが抱えている難しさをリアルに記述していく。

といった研究テーマなどがあります。

ちなみに、「不登校の子どもからみて、『学校』にはどんな困難さがあり、どんな魅力があるのか」という漠然とした疑問が今の私の修論のテーマです。はたして、これがちゃんと論文という形になるのでしょうか?? 不安です。


大学院生の生活

院生生活は、ゼミに出る、自分が興味ある授業に出る、自分の研究をすすめる、研究の成果を世に出すことで成り立っています。これに加えて、TA(ティーチング・アシスタント)をしたり、大学や専門学校で非常勤講師になったり、研究会でプロジェクトにかかわったりということもでてきます。

特に、一橋大学は、ほかのゼミとのつながりが深いので、ゼミの垣根を越えて共同で何かを一緒にやるということがよくあります。一橋の教育社会学エリアには久冨ゼミ以外に4つのゼミがあり、共同で<教育と社会>研究会というものを立ち上げています。

この<教育と社会>研究会は、毎月研究会を開催し、毎年「<教育と社会>研究」という雑誌を出しています。また、この研究会が主体となって、さまざまな教育に関する調査(「アメリカ、イギリス、韓国、スウェーデン、日本の教員文化の国際比較調査」、「戦後における新制中学の地域定着化過程調査」、「現代教育改革の下での子ども・若者、その成長・生活・意識・集団形成調査」)をしたりしています。

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一橋大学大学院社会学研究科
*久冨善之ゼミナールのホームページはこちら
*<教育と社会>研究会問合せ先・「<教育と社会>研究」お求め先
 〒186-8601 東京都国立市中2-1 一橋大学社会学部教育社会学共同研究室内 <教育と社会>研究会事務局
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