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●【特集】アジアにおける早期教育
(2005年8月26日)

漢字・儒教などの文化背景下、東アジア諸国における子ども観には相通ずるものがあります。特に近年、東アジア諸国は子どもの早期教育が過熱し、年々エスカレートしていることが専門家から問題視されています。

来る9月3日、4日に開催される第2回子ども学会議では、東アジア地域における早期教育について、長期にわたり、国際規模の調査や研究を担ってきた日本国立教育政策研究所の一見真理子先生が座長を務め、中国幼児教育専門家の先生方を交えて、「アジア諸国、とりわけ中国における就学前のケアと教育の発展と現状:―子どもの権利保障をめぐるさまざまな取り組み―」というテーマで特別講演が行われます。

発表者の朱家雄(Zhu Jiaxiong)教授は中国を代表する著名な幼児教育専門家。中国の数々の早期教育に関するプロジェクトを担当しています。かつて中国の教育現場では、「小さな声には、権力がない」といわれるように、子どもたちの声にまったく耳を傾けようとせず、子どもの学ぶ権利、自ら沸いてくる意欲を、大人は無視し続けてきました。しかし、今日では、教師は子どもの権利を尊重し、「子どもの声を聞き」、「その気持ちを読み取る」ことが求められています。教師は子どもの発する言葉、行動をじっくり観察し、彼らの興味、ニーズと意義のある学習について理解しなければなりません。朱教授は実験幼稚園の教師と協力し、子どもたちの日常生活などをビデオでとり、典型的なケースを取り上げて分析、研究することで、教師の子ども理解の深化、カリキュラムの開発など、現在の教育改革に必要な職業的専門性を高める一助となっています。

もう一人の発表者は中央教育科学研究所(CNIER)の研究員、田輝(Tian Hui)女史です。当研究所では、中国史上初の大規模な子どもの発達状況調査(1987)を担当しています。子どもの権利条約を批准した中国政府は、この調査に依拠して90年代の施策を打ち出し、現在では第2期目の10年計画に取り組んでいます。

大きな変化を向かえつつある中国の早期教育の動向紹介と今日の課題について考察をする予定です。

乞うご期待を!

第2回子ども学会議
http://www.crn.or.jp/KODOMOGAKU/ACT/index.html


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