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●【特集】子どもは親の仕事をどう見ているか?
(2006年4月14日)

平成17年3月に卒業した高校生の17.4%、大学生の59.7%が就職しています*1。彼らは働くことについてどのようなイメージを持って、社会人となっていったのでしょうか? 

「高校生にとっての「働くこと」」(2004年実施)という調査があります*2。この調査では、埼玉県の公立高校2校の1〜2年生男女1926人に、進路選択、インターンシップ、働き方、職業観などについて尋ねています。そのなかで、父親と母親が現在しているそれぞれの仕事について、勤務先、仕事の内容、給料の額を知っているか、また、自分も将来その仕事をやってみたいと思っているかを尋ねた項目があります。


◆仕事は知っているが給料は知らない
 親の勤務先を知っていて(父親84.9%、母親70.7%)、仕事内容も知っている(父親83.7%、母親91.7%)生徒が多い。しかし、1か月の給料の額となると「知っている」割合は大きく減少する(父親30.8%、母親35.6%)。子どもにお金のことについては見えないようにしている家庭が多いようだ。

◆親の仕事はやってみたくない
 父母の仕事を将来自分もやってみたいと思うかと聞くと、「やってみたい」は少なく(父親5.6%、母親6.0%)、「やってみたくない」が半数近くを占めた(父親49.8%、母親49.4%)。つまり、親の勤務先や仕事内容は知っているものの、自分もやってみたいとまでは思っていないのです。

◆親より先生や専門家を頼りに
 仕事選びのときに参考にする情報源の上位4つは、「学校や進路担当の先生」、「ハローワークといった専門機関」、「就職・転職・アルバイトなどの専門雑誌」、そして「親」という結果が出ている。親よりも仕事情報を専門としている人・媒体への信頼性が高く、様々な情報をもとに将来の仕事について考えているようです。


多様な職業選択が可能な現代において、父母の仕事が自分の将来の仕事として結びつかないのはわかるが、なぜ親の仕事に魅力を感じないのでしょうか? 仕事の詳しい内容は子どもにはわからない部分もあるでしょうし、給与額を子どもとの話題にあげることに抵抗を感じる人も多いでしょう。しかし、子どもにとっては身近にいる大人としか話せない内容なのかもしれません。みなさんのご家庭では、仕事についてどんな話がなされていますか?


*1 平成17年度学校基本調査報告書(文部科学省)より
*2 モノグラフ・高校生 VOL.73 「高校生にとっての「働くこと」」より


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