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●探訪・子ども研究室-11-
(2006年4月28日)

今月のナビゲータ:吉岡 眞知子 先生(東大阪大学こども研究センター長)

こども学部とこども研究センター

東大阪大学は2003年4月にこども学部こども学科を設立した単科大学です。併設される短期大学部には、健康福祉学科、幼児教育学科、家政学科の3学科があります。

本学における「こども研究」は、@子どもの視点で子どもを考える、A子どもの実状や実態に即して子どもを考えるを基本に、「こども学」を確立したいと考えています。

こども研究は机上の学問だけ済ますことはできません。子どもの姿が見え、子どもとの生活空間が共有できるなかでの研究が理想であると考えています。特に、現代の学生たちは、少子化や地域社会が希薄化している中で生きており、子どもと出会う機会は少ないようです。このような学生の実態も考慮に入れて、研究対象である子どもが、学生の身近にいるような環境を作りたいと考えたのです。

そこで、本学大学棟2階に「こども研究センター」を設置し、保育室を用意し、地域の子育て中の親子が利用できる場としました*1。そうすることで、常に研究対象の子どもが学生や教員の身近に引き寄せられる環境をつくることができます。また、地域に開かれた大学となることで、学生教員にとっては研究の場としての役割を果たすことができるのです。


子どもと接した学生たちの声

・子どもの発育状況がよく分かる。お母さんの子どもへの関わり方で、子どもの成長が変わるのではないだろうか。
・人形劇をして見せると、2歳から3歳の子どもたちも真剣に集中して見てくれることに感動した。
・言葉が分からないのか(1歳3ヵ月)と思っていたが、私が話しかけると頷いてくれるのでうれしくなる。
・幼稚園実習や保育所実習では保護者と接する機会がなかったが、ここでは保護者に見られているというプレッシャーを感じたり、保護者とお話ししたりして実習では学べなかったことを経験している。子どもと保護者を見ていて家庭での生活の様子が少し感じられる。


センターと地域との関係

地域の子育て中の親向けのプログラムをいくつか紹介します。*2
「こども広場」は火水金の週3日開かれ、1回500円の利用料で、乳幼児とその保護者が利用できます。秋には利用者を対象にした個別面談もあり、子育てに関する悩みを受け付けています。子育てや子どもの発達、教育についての相談は火木の週2日、専門のスタッフが個別に対応しています。「親子で遊ぼう」は年に4回(6/24・8/5・10/14・1/20)開催しています。


センターの意義

学生たちが子どもや保護者とともに時間を過ごし、学生自身が異世代の人たちとのかかわりが持てることからの学びは大きいものがあります。東大阪大学こども研究センターこども広場の空間自体が、様々な世代の集いの場となった地域コミュニティーの場でもあるのです。


*1 活動の様子はこちらをご覧ください。
*2 プログラムの詳細や実施日等は変更されることがありますので、最新情報はセンターにご確認ください。

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東大阪大学こども研究センター
*ホームページはこちら
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