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●第3回子ども学会議 もうすぐ開催
(2006年8月21日)

第3回子ども学会議(「日本子ども学会」学術集会)は、9月2、3日に神戸市の甲南女子大学で開かれます。大会テーマは「子ども学の未来を考えよう」。「子ども学」が知られるようになり、多くの大学に「子ども学」に関する講座が設けられるようになりました。しかし、その考え方や教育内容は必ずしも統一されていません。今後、「子ども学」がより大きくはばたくためにも、一度「子ども学」とは何ぞやについて確認し合い、子ども学のめざす道について議論を深めることが大会の目的です。

現在、子どもを冠する学部・学科を持つ大学・短期大学は50校。そのほとんどはこの2,3年で開設されたもので、2007年度には13校に新設されるなど、この傾向はしばらく続きそうです。これらの学校の多くは、保育士や幼稚園教諭などの資格取得課程を持っており、子どもや子育て支援のプロを育てることを目指しています。学生も、様々な資格が取得できる学校に希望者が集まる傾向があります。いっぽうで、資格取得のための専門学校化することに懸念を抱く大学教員も多く、子どもを冠する学部の教員によるパネルディスカッションでは、大学教育における「子ども学」について討論がなされる予定です。

特別講演は2本。一つは、前・お茶の水女子大学学長・本田和子氏が、日本の子どもの姿を歴史的に研究してきた立場から、現在の子どもをめぐる問題を浮き彫りにします。もう一つは、東京大学大学院教授・佐々木正人氏が乳児の行動観察研究をもとにしたヒトの発達について講演されます。佐々木氏は数年にわたって、ある家庭の乳児をビデオ撮影し、その膨大な記録を整理し、「動く赤ちゃん事典」という興味深いDVDを完成させています。

日本子ども学会が発足して3年。初めての関西地区での学術集会の実施です。今大会初めての試みとして、子どもが参加するワークショップ型の授業の実施と参観があります。小学校5年生を対象に、教育工学を専門とする研究者が模擬授業を行い、それを参加者が参観するというものです。子どもの研究者であっても、実際の子どもと接する機会は決して多くなく、貴重なプログラムといえます。多くの子ども関係者に参加してほしい会です。


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