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●投稿:「大学生・大学院生 MDT研修」に参加して
(2006年10月20日)

ナビゲータ:三原路子さん(明治学院大学大学院)

子どもの虹情報研修センターは、子どもと家庭への援助力の向上を目指し、研修、情報提供、専門相談、研究等の機能が備わっています。私は、今回センターで初の試みとなる「学生のMDT(多分野横断)の研修」に参加してきました。

研修の目的は、「児童虐待」に関する基本的な知識や、日本における児童虐待の現状を学び、併せて多職種間の連携や協働の必要性とそのありかたについて理解を深めるというもので、医学・保健・看護・心理・教育・福祉等の大学生・院生が全国から約50人集まり2日間に渡って行われました。


研修の内容

【1日目】
 まず、以下の3点の講義を受けました。@児童虐待の定義、日本の現状や対応のシステムについての概要、多分野横断的連携のあり方などの基本的内容 A小児救急医療に携わる医師から児童虐待の現状について B児童虐待の心身の発達に及ぼす影響とその回復のために必要な援助のあり方。
 講義の後は10人程度のグループに分かれて、各グループにファシリテーターとして職員が一人ずつ入り、自己紹介や各自の児童虐待への関心・疑問などをフリーディスカッションしました。
 初日は、講義が主で、児童虐待の知識の整理になりました。参加学生達は、小児科医の講義で用いられた多くのスライドで現状の悲惨な写真に衝撃を受けました。また、この日は、研修会場での交流会も行われ、翌日のグループ討議に向けメンバー間のコミュニケーションが取れたと思います。とても盛りあがりました!

【2日目】
 児童虐待の事例の提示を受け、グループ毎に事例検討を行い、その後、内容について全グループが発表を行いました。昼食を挟んで、「児童虐待発生予防のための啓発活動について」をテーマにグループ討議を行い、午前と同じくグループ毎に発表を行いました。各グループ共、活発な討議がされていて、個性的な意見を含む様々な意見が出ました。


感想
 私がこの研修に参加し最もよかったと思う点は、普段交流がない多分野の学生と意見の交換ができたことです。同じ講義を受けても、専門分野が異なると捉え方、関心点、着眼点が異なるということがよくわかりました。私も含め、参加者には新鮮な驚きがあったようです。 児童虐待という課題に取り組む際には、このように多方面の専門の分野が協働しなければなりません。そして、この研修で、協働することによる可能性の広がりを実感することができました。また、専門とする分野は異なっても「児童虐待の予防」「子どものため」という共通の最終目標を持つ仲間と出会えたことは大きな収穫でした!

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子どもの虹情報研修センター
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