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●探訪・子ども研究室-13-
(2006年10月27日)

ナビゲータ:大谷 朝さん(甲南女子大学大学院人文総合科学研究科博士後期課程1年)

甲南女子大学は六甲山を背にし、広々と海が見える気持ちの良いところにあります。夜遅くまで頭をしぼった帰り道には、ご褒美のように夜景も楽しめる見晴らしの良いところです。私たちの研究室も坂の上の校舎にあります。海は見えませんが、木漏れ日の差し込む明るい部屋です。ここで、私たちは子どもの発達について、子どもとの関わりについて学んでいるのです。

本校では、本年度から「幼児教育学、発達心理学、小児科学など、これまで細分化されてきた学問を、子どもというキーワードのもとに、総合的に学ぶ」という「総合子ども学科」ができました。まだ総合子ども学科の学生さんと一緒にゼミをすることはないですが、白川研究室でも、自分のテーマを幅広くとらえ、学際的に研究してゆくことを目指しています。

白川蓉子先生の専門は乳幼児教育学なのですが、研究室では子どもの発達を大きな流れでとらえ、幼稚園・保育所だけではなく小学校や地域も含めた大きな範囲で、子どもと関わってゆく教育を考える研究が進められています。

今年は、子どもたちのリテラシーについて検討するために、幼稚園でオラシーとリテラシーの実際と両者の関わりを調査しています。7月には、子どもたちが書いた七夕の短冊を分析しました。また、文字の教育の実際を知るために、6月に小学校1年生の国語の授業を観察しに行きました。また、日本だけではなく、アメリカやフィンランドでどのようにリテラシー教育が行われているかについて検討するために、学会などの折に調査しています。

このように、白川研究室では、文献研究だけではなく、実際に子どもと触れあうことを通して考えることが重視されています。


研究室の仲間たち

白川研究室の大学院生は、社会人も多く、それぞれが子どもと関わる現場を持って自分の研究を深めていっています。

幼稚園や小学校で教員として子どもと接することを通して、その教育の意義を探ったり、本校に設けられている「子育て広場」で保育士として子どもと関わりながら研究を進めたりしています。対象となる子どもたちもさまざまです。就学前の外国人児童を対象として、日本語教育について研究している人もいます。

私は、地域文庫でのストーリーテリングが子どもの発達とどのように関わっているかを研究していますので、地域文庫にやってくる4歳から8歳くらいの子どもたちについて、日々考えています。

大学院生は、それぞれ自分のテーマに沿って研究を進めているのですが、皆子どもについて考えており、お互いに重なる部分が多いことも分かってきました。そこで、自主ゼミを行って、それぞれの研究を報告し、検討し合っています。いつも新しい刺激をもらえる貴重な時間です。

もちろん、本学科では、学科の先生全員が指導して下さるゼミもあり、さまざまな分野の先生方から、より幅広いご指導も受けられます。


研究室の魅力

白川研究室には、たくさんの大学院生がいて、それぞれ自分の研究を、自分の現場と照らし合わせながら進めています。白川先生を始め、大学院生みんながとても仲良しなので、暇があると集まって、どんな時でもすぐにお互いにいろいろな意見を交換することができます。みんなが集まって、新たな刺激を与え合い、また自分の研究を深めてゆける、そんな貴重な場が白川研究室なのです。

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