東京都・港区の高輪矯正歯科医院院長・金利鎬先生よりご回答をいた

だきました。



　年齢、歯の数から察するところ、乳前歯に起きた異常ではないかと

思います。このご質問からは、いろいろな状態が想定されます。大別

いたしますと、歯の数に異常のある場合と無い場合が考えられると思

います。

　＜現在、歯の数に異常のある場合＞

　　１）癒合歯−正常な２本の歯が、出来てくる途中に結合して一つ

　　　　のように見えるもの。

　＜現在、歯の数に異常の無い場合＞

　　２）双生歯−正常な歯と過剰な歯とが、一塊となっているもの。

　　３）形態異常−歯には、溝がたくさんありますが、そのうちの一

　　　　つがとても深いことがあり、そのような場合、歯が二つに見

　　　　える事があります。

　お口にある歯の数は、８本という事ですが、これを左右対称と考え

ますと、現在、歯の数に問題はなさそうだという事になり、２）か３）

が考えられます。あるいは、左右非対称に生えている事もあるでしょ

うから、１）の可能性も捨て切れません。かかりつけの歯科医にご相

談になることをお勧めいたします。

　永久歯に対する影響ですが、１）の場合、永久歯の数や形に異常を

生じる事があるようです。しかし、その予防方法は、今のところあり

ませんので、結果を見て対処する以外に方法が無いようです。１歳３

ヶ月であれば、そろそろ永久歯が出来はじめている頃ですが、年齢的

に、レントゲン撮影が難しいため、３歳児検診まで待つことが得策か

と思います。



　　　　　　　　　　　　　　　　　（掲載：ＣＲＮ事務局・牧田）