子そだてクリニック Q&A
題 名 | : アドバイス:食事の仕方が気になる(1歳3ヶ月男) |
投稿者 | : ひろりー |
日 付 | : 1999年 10月19日(火) 11:49:45 |
はじめまして。 私は1歳3ヶ月の男の子の母です。息子は保育園にも通っています。 うちの息子も手でぐちゃぐちゃしながら、ごはんを椅子や机になすりつけたりしながら食べていました。 食べたいものは指をさし、声をだし、食べたくないものはいやいやをしますし、口にいれていやなものはべーとだします。 「まんま、まんま」と言いながら、首をふり(=いやいやをして)、まったくごはんを食べないときもあります。 歩けるようになると保育園からの帰りも歩きたがるし、こっちは夕食の準備もあるので、急いで帰ると子どもは帰り道ずっと泣きどおしで、私もほとほと疲れ果ててしまいました。 である日、なぜ育児は疲れるのかを考えると、子どもの泣き声に疲れていることに気がつきました。 そして、なぜ子どもが泣くのか、子どもに心の底からなりきっていろいろと考えてみたところ、私は以下の結論に達しました。 ごはんというのはそんなに食べたいわけではない。 それよりもごはんの感触を楽しみたい、今見えるものを研究したい、遊びたいのでは。 なによりも1日わずかしか一緒に生活できないお母さんと楽しく過ごしたいのでは!!! 手で食べたかったのにスプーンを持たせたとか、書類を引っ張り出して遊んでいたので片づけた、というのは自分の行動を否定されたことで、 怒るのは当たり前。大人だって夢中になっている時にやめさせられたり、自分の行動を否定されれば、怒るのは当然。ただ怒り方が1歳3ヶ月ですので、ひっくり返ってバタバタというのは仕方がないのではないでしょうか。自分が1歳3ヶ月になったつもりで考えてくださいね。 日本のこどもは栄養過多は心配ですが、栄養失調ということはないと思います。どうしてもおなかがすいたときには、「まんま、まんま」と自己主張してなんでも食べます。 世界では3食食べない地域も数多くありますし、保育園で食べているなら心配ないのでは。 うちの場合、ごはんをなすりつけるのはもったいないですが、息子のごはん分は息子が好きなようにさせ、遊び食べをして自分のごはんがなくなれば、片付けてしまいます。そのうちにわかってきます。 私はおちたごはんはもったいないのでそのまま食べちゃっています。 普通の人はそのまま食べるのは当然抵抗あると思いますので、鳥にあげるとかしてはいかがでしょうか。 手で食べれるものしか食べなかったら、手で食べれるように工夫するか(お焼きにするとか)、手で食べれるものは出さないに限ります。 そもそも今の時期は、ごはんは上手に食べれませんので、ごはんがもったいないですし、親に食べさせてもらうのが一番いいような気がします。こんなに小さな時から自分のごはんを自分で食べさせるのは、飽食の時代、国という感じが個人的には思います。 栄養とか、部屋の整理とかを考えるよりもお子様と楽しく過ごせることだけを考えると、優先順位が変わってきます。 親も気持ちにゆとりがでてくると、子どもの態度が変わってきて、双方心の底からの笑顔が増えます。 すべてを子どもの希望どおり、というわけにはいきませんが、「いいよ」という子どもの希望どおりにし、「そうだね、そうだね」と心から共感し、肯定する機会をたくさん増やし、「あなたのやりたいことはわかるけどできない」というときを使い分けると、とても聞き分けがよくなり、ことばがたくさんでてきます。1日心がけるだけで違いがわかると思います。 「だめ」というときは大あばれしますが、その場ではなぜだめなのかをことばで説明し、落ち着いたときにもう一度説明すれば、わかってくれている気がします。 私にとっては、「子どもになりきって考えてみる」というのは大きな気づきで、この観点で考えてみると、自分が今までしてきたことや、世間で当然といわれている育児の情報や常識も親の都合にあわせることが多すぎると思いました。 このことの延長で、紙おむつで排泄も自分でしてみましたが、紙おむつというのはとても気分が悪かったのでやめました。 親を頼るかわいい時期はほんのわずか。お互い存分に楽しみましょう。 長くなりましたが、ご参考までに。 |