今、まだ私たちは本格的なパラレルに動いている世界を常に見ている訳ではありませんが、このような機器が携帯として普及していますし、通信料は決して高くはありません。高校生・中学生がこういうものを使う時代がもう来るんじゃないかと思います。そういう未来の感覚を、私たちは自分の肌でどう感じるのかを先にシミュレーションしてみて、どんどんどんどん先取りしていこうという試みを我々はしているわけです。
これは未来のシミュレーションなのです。ですから、言葉だけで説明することは非常に難しい。今あることであれば、「あれですよ」といえば理解できますが、今、ないんです。これから来る未来ですから。ですから、シミュレーションあるいはデモストレーションをやりながら話します。会議というよりも、作業などで一つの協同の連携プレイが出来ます。ONE to ONE の時には起こらないんですね。
FOMAが市場に出まして、大抵の人は、河村くんもそうだったようですが、FOMAは1週間くらいで飽きてしまったと言っていました。それはどうしてかというと、ONE to ONE だからです。それは、奥さんと顔を見て、初めは仲良くするだろうけど、そのうちに声だけでいいよとなる。ONE to ONEだからです。マーケットもビジネスもそうですね。市場で物々交換なんてやっている時はマーケットが成立する。3人とか4人になって初めて相場や市場ができる。