題 名 | : あわやのぶこさん(パネルディスカッション司会)より |
投稿者 | : シンポジウム事務局より |
日 付 | : 1997年 02月22日(土) 20:23:16 |
そもそもデジタル時計は落ち着かない。基本的には古いアナログ型人 間なのだろう。 十年も前になるだろうか。香港に住んでいた時に,いち早く携帯電話 を使い始めた人を町で見かけて,「何だこりゃ」と思った。日本には馴 染むのだろうか,と疑問に思ったのに,すっかり当てが外れた。普及し た都会の現実の中に身を置いていても,電車などでおしゃべりに使って いる人を見ると,今でもムッとしてしまう。 ポケベルは数年前に持ったことがある。働く母としては娘との緊急連 絡用のつもりだった。だが,二ヶ月しか続かなかった。もっている分だ け妙に不安になるのである。お互いピーピーやってうまく連絡がとれな いとなおさら心配になる。そんな気分で過ごすより,「大丈夫だよ,緊 急の時は,お互いの知恵で何とか連絡は取れるよ」と,相手を信頼する ほうがずっと落ち着くのだった。 しかし,ある時,教えている短大の教室で試しに生徒に質問してみた ら,たんと一人残らずポケベルを持っていると言う。あると安心するそ うだ。ポケベルを止めてやっと安心した私とは極端に違っていた。だか ら,ベル友の事を聞いた時は,「これこそ世代ギャップか」と感じいっ てしまった。 それでも,プリクラはおもしろいと思う。自分でも一度だけ撮ってみ たし,娘の友だちのも結構もらって,密かに手帳に張って楽しんでいる 。いやいや文化的に見ても,プリクラはれっきとした日本の発明品だ。 このサイズといい,複数で撮れる長方形といいすばらしい!感動さえし ている。 というわけで,デジタルな友だち作りには,子ども世代と親世代の間 で揺れるオバサンであります。真中の立場で,あれこれパネリストに伺 いたいことあり,会場の方々にも興味津々。さては,探検のはじまり, はじまり!