ルース: |
次のプレイショップはどれぐらいの期間にすべきか。可能性としては、1日、2日、あるいは3日だ。 |
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ヒレル: |
プレイショップを1年間にわたって開催してはどうだろう。プレイショップは、プレイフルな始まりであり、初回と2回目のプレイショップをつなげていく必要がある。 |
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ジョギ: |
「プレイショップU」の一つのイメージとして、トレーナーのコアとなる人達は、教師あるいは生徒がなるのだ。どちらのグループが効果的かわからないが、ポイントは、種をまくという視点で考えることだ。こうした人々は、単に研修の受け手ではなく、与え手として、将来プレイショップを行なうトレーナー候補になりえる。CRNとマッドパイは一貫した支援基盤を提供できる。らせん状にプレイショップが広がっていくイメージである。この支援は、新しい技術を駆使し、物理的にもバーチャルにも行なえる。 |
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宮田: |
こうした広がりはさまざまなレベルで起こりうる。たとえば、学生ヘルパーは、外に出て、自分自身のワークショップをデザインし、翌年、戻ってくることもできる。 |
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ヒレル: |
プレイショップの次のステップにとって、学生スタッフはなくてはならない存在だ。こうしたファシリテーターとなる大学生はすでに、宮田氏、上田氏や須永先生などの「師匠」とプレイショップに関わり始めている。 |
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藤倉: |
ファシリテーターと学生スタッフにプレイショップについてどう思ったか尋ねるよりも、むしろ、次回のプレイショップはどのように違った方法でアクティビティを企画していきたいかを尋ねるべきだ。 |
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ルース: |
様々なイメージや体験を与えられる大量のデータベースのある図書館や情報センターなどが活用できるだろう。こうした資料はファシリテーターがアイデアを膨らませる助けになる。 |
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藤倉: |
こういったプレイショップに関する情報をホームページに掲載するのがいい。 |
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ジョギ: |
プレイショップは内容指向ではなく、方法論と学びの道具についてだ。それは、国家が教えたいと望むことと対立するものではない。プレイフルな学びの環境を創り出し、よりプレイフルな代替案を提案するのである。 |
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ルース: |
こうしたプロセスベースの学習経験を導入するチャンスは、2002年の「総合的な学習の時間」の導入と学校の週休2日制の開始時である。そして「総合的な学習の時間」に取り組み、生徒に土曜日を取り戻させるため、学校や地元の教育委員会、企業が協力して、新たな形で教育方針を描くことが大切だ。自由な時間ができるようになった後の問題は、その時間に何をするかである。 |
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ミルトン: |
このモデルは、アメリカで「トレーナーの研修」あるいは「革新の普及」モデルと呼ばれ、中核となるアイデアの普及を行なうものだ。十分な支援なしでは、ネットワークは崩壊しかねない。トレーナーは、継続的なコミュニケーション、電話できる相手、ホームページでの情報が必要である。 |
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ヒレル: |
ミルトン氏が「バディー・システム」と呼ぶ、全員がパートナーを持つシステムを取り入れた、コスタリカでのメディア・ラボのプロジェクトがある。 |
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ジョギ: |
プロジェクトには発展を促すような環境が必要だ。 |
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藤倉: |
人々が専門性を高めるにつれて、向上していくプロセスが必要だ。 |
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上田: |
小さなカフェをモデルにした、ラーニング・カフェのような場をつくったらどうか。 |
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ヒレル: |
数多くの小さな博物館や会場からなる分散型モデルはどうか。 |
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ルース: |
ホームページを利用して、学校での「アーティスト・イン・レジデンス」プログラムなど、ファシリテーターを助けるパフォーマーを雇用してはどうか。 |
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ミルトン: |
日本でのプレイショップに、公民館や公立図書館が利用できるだろうか。 |
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上田: |
そうした施設をプレイフルなカフェに変身させることはできるかも知れない。 |
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ルース: |
「プレイショップUをどのようにすべきか」という問題に戻ろう。主なポイントは、 (1)プレイショップTは内容が盛りだくさんすぎた。今後は数日かけて行なうべきだ。 (2)参加者が自分にあった学習方法あるいはステーションを選べるように、選択の幅を設けるべきだ。 (3)文章を書いたり、絵を描いたりなど、沈黙の時間と内的表現ができる時間を増やすべきだ。 |
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ミルトン: |
夏のキャンプでは行なえるだろうか。アメリカでは、夏は有意義に使われていない。 |
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ヒレル: |
プレイショップは直島で開催できるだろうし、各パオで違った活動ができる。 |
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上田: |
アムステルダムでの会議は、さまざまな場所を結ぶ小規模な衛星イベントで幕を開け、大集会で最高潮に達した。 |
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ジョギ: |
こうした方法で、プレイショップは移動方式で行え、毎年、過去にどこか他の場所で開催されたプログラムを反映させていくことができる。 |
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ヒレル: |
プレイフルは常に進化しているので、モデルを拡大していくことが重要である。 |
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