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Vol. 18, No. 9, September 2002
1. 喫煙について
2. 摂食障害について

喫煙について

 最近の研究によれば、タバコの広告の与える影響は子どもの生活に関わることの少ない親を持つティーンエージャーよりも、子どもに厳しい親―子どもの生活に積極的に関わる親―を持つティーンエージャーに対して大きいようである。事実、研究者によると、甘い親を持つ青少年の方が喫煙を始めやすいが、厳しい親の子どもたちほど簡単にはタバコの販売戦略の影響を受けることはないという。カリフォルニア大学サンディエゴ校のジョン・P・ピアース博士によると、その理由の一つは独立心、かっこよさ、楽しみ、イマジネーション、セックス、冒険、エキサイティングなどのタバコの広告販売テーマが、甘い親の子どもにとってはそれほど"憧れるようなことでも、突出したことでも、重要なことでもない"からだろうという。ピアースは、親が子どもと販売戦略について積極的に話しあうことにより、このような戦略の影響を少なくできるのではないかと述べている。この研究は1996年と1999年当時12歳から14歳にあたる1,600人以上の思春期の子どもたちを対象に実施された調査に基づいている。

[American Journal of Preventative Medicine 2002; 23(2):73-81]

摂食障害について
 体操など体重を管理する必要のあるスポーツをする子供は、摂食障害に陥りやすい。これに加えて、薬物濫用、身体的、性的虐待の経験、うつ症状、自殺未遂、家族間のコミュニケーションの不足、子どもに対する親の関心の低さ、これらの因子も摂食障害のリスクを高めると警告している。体操など体重を管理するスポーツに参加する思春期の少女の親やコーチはこのことについても留意しなければならない。「コーチや教育者、保健専門家はこれらのリスク因子を持つ少女が摂食障害をおこす可能性が高いことに気をつける必要がある」と、研究者らが報告している。7年生、9年生、11年生の少女5,163人を対象にした調査で、体重を管理する必要のあるスポーツであるか否かを問わず、スポーツをする少女全体のほぼ3分の1に摂食障害の症状がみられた。他に考え得る関連影響因子を考慮して調整した後でも、体重を管理する必要のあるスポーツをしている少女らは、その必要のないスポーツをしている少女たちと比べて摂食障害症状を持つ可能性は51%も高いという。

[American Journal of Health Promotion 2002;16:341-344]



The Brown University Child and Adolescent Behavior Letter, September 2002
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Source: The Brown University Child and Adolescent Behavior Letter
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