1月 |
〜新しい「隣人」の大切さ(4/6)〜 |
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<今月の本>宮沢賢治作 『セロひきのゴーシュ』 |
◆物語のあらすじ◆ ある楽団のセロ(チェロ)弾きであるゴーシュが、楽長に叱られます。テンポも合わないし、表情も出ていないと、手厳しく言われました。恥ずかしさとすまなさと、そしてくやしさとで、胸を痛めてひとり、町はずれのこわれた水車小屋に帰ってきます。 「先生、そうおおこりになっちゃ、おからだにさわります。それより、シューマンのトロメライをひいてごらんなさい。聞いてあげますから。」 次の晩は、音楽を教わりたいといって、かっこう鳥がやってきます。 「なぜやめたんですか。ぼくらならどんないくじないやつでも、のどから血が出るまではさけぶんですよ。」 |
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