3月 |
〜春の風、青い空への思い(5/6)〜 |
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<今月の本>F・フルビーン詩 『青い空』 |
『青い空』が、この詩のイメージをもとに編まれたことは明らかです。この美しくかぐわしい詩が書かれた背景と状況を思うとき、ヨゼフがどんな思いで自らの<青い空>を夢見ていたかが、痛いほど分かります。 「あの 大空の青」というとき、それは収容所の汚れた小さな窓から見上げたのではないでしょうか。或いは、死の恐怖におののきつつ、それに負けまいとして、勇気を振り絞るために、過酷な強制労働の汗と涙の目で見つめたのかもしれません。 ◆子どもたちの声が聞こえる<青い空>◆ 改めて、この本『青い空』をめくってみます。 子どもたちは、ビー玉をしたり、タコ上げやボールあそびに夢中になったり、森で丸太の上を渡ったり、「りんごごっこ」でりんごのつもりになったり。夏には水浴び、冬には氷の上で鬼ごっこをしたりして、子どもの時間を過ごします。 そのような光景は、ついこの間まで、日本のどこでも、見受けられたものでした。 |
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