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3月
3月

〜春の風、青い空への思い(6/6)〜

<今月の本>F・フルビーン詩 『青い空』



青い空


小鳥たちが
たのしいうたごえとともに
青空をはこんでくる
人びとの上に
大地の上に

わたしは
小鳥たちといっしょになって
大空をとびまわる
空には あふれるばかりの青があって
子どもたちみんなにくばっても
くばりきれないほどだ

 いったい、いつごろから、町に遊び興じる子どもの姿が消えたのでしょうか。「あふれるばかりの青があって」輝く空がくすんでいったのでしょうか。
 そして、なぜ、人は「小鳥たちといっしょになって/大空をとびまわる」ことを、夢見ることすら忘れてしまったのでしょうか。

 いまにして、思うのです。娘が学校生活にその第1歩を踏み入れた時、先生に教えられたことは、実は、単に国語の授業として、机の上の学習としての大切なことではなかったのだと。学び始めた子どもとして、母として、いいえ、人間として、極めて大切な「青い空」であったのです。

 この一年、私のささやかで私的な意見とつぶやきに、アクセスして下ったみなさんに、心から感謝いたします。そして、何よりも子どもたちの未来に、「青い空」が輝くことを祈りつつ、4月からの新たな形での出会いを楽しみにしております。


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