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アヌラ・グーナセケラ博士

アジアの子どもたちのエデュテインメントのためのマルチメディア利用



 本論文ではアジアの子どもの教育とエンターテインメントのためのマルチメディア技術利用に関する研究の成果を概観する。ここではアジアの社会経済的背景を簡単に述べ、子どもとマルチメディアについての優れた研究結果を論じる。最後にアジア数カ国でのマルチメディア技術の利用傾向について述べる。

 アジアの経済文化の著しい多様性はよく知られている。初歩的には、二つのアジアがある。貧しいアジアと豊かなアジアである。しかしアジア全体がマルチメディアのスーパーハイウエイに向かって全速力で進んでいる。速度が他よりずっと早い国もある。アジア53カ国のうち20カ国が衛星を持っているか、持とうとしている。アジアは今後25年間で世界GNPの40パーセントを占めると考えられている。

 

 研究成果のいくつかについて述べる。
放送教育では教師の個人指導が重要である
教室では教師と生徒は段階的にコンピュータに適応する。すなわち入門段階、採用段階、適用段階、専用段階、創造段階である
大人のコンピュータ学習に対する態度が子どものコンピュータ・アプローチの仕方に影響を与える
技術分野では学習は永遠に続く
マルチメディアは生徒が個性を主張し、均一な教育から遠ざかるのを可能とする
 

 本研究の結果は一般にマルチメディア教育で教師が果たす重要な役割を示す。しかしこの役割は教師の伝統的役割とは異なっている。

 最後に本論文はオーストラリア、インド、マレイシア、フィリッピン、シンガポール5カ国の子どものためのマルチメディア・プロジェクトを論じる。

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