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ブレット・ブラウン博士(Dr. Brett V. Brown)

チャイルド・トレンド(Child Trend,Inc.)研究員


子どもの心身の健康を示す社会指標とワールドワイド・ウエブ(WWW)
若者をユーザーとして



 地域社会から国際的な場に至る政府の全レベルで、子どもの心身の健康を示す社会指標が公共政策のツールとしての重要さを増してきた。これは米国で特に顕著に見られ、州政府と地方自治体が、通常『デボルーション(段階的推移)』と呼ばれる過程での社会計画の設定と実施に対してより大きな責任を取り始めた。

 これに対応してワールドワイド・ウエブ(WWW)を通じて利用できる子どもと若者の心身の健康の傾向を反映したデータが爆発的に増えている。これらデータの主たるユーザーは政府職員、政策立案者、サービス提供者、子どもの擁護グループ、研究者、成人市民たちである。このようなデータをこれらの人たちに役立つやり方でウエブを通じて提供しようという大掛かりな活動が行われている。子どもと若者がこれらデータの中心なのに、どうすればウエブサイトを情報のユーザーやコンシューマーとしての子どもや若者が使いやすくできるかについては殆ど考えられていない。

 本論文では、国際レベル、米国の国内と地方レベルでの子どもと若者に関する社会指標データを特徴とするウエブサイトをいくつか概観する。上記のユーザーグループにとって役立つように、さらに多数のウエブサイトにリンクしたウエブサイトを開発しようとしているチャイルド・トレンドの活動についても述べる。最後にかかるウエブサイト、特にチャイルド・トレンドのウエブサイトを10代の若者が利用しやすいようにする潜在的戦略に注目す焦点をあてて述べる。若者がかかるウエブサイトを利用する種々の目的(学校内外での研究のため、自分たちの社会活動やコミニュティー・サービス活動を知らせるため、異なる文化をもつ若者たちとの類似点や異なる点についての知識を増すため)、それがウエブサイト設計にどんな意味を与えるか、それによって利用できる方策などについても論じる。

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